宮崎県病院局

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県立病院事業評価委員会の意見概要(平成19年8月21日開催)

◎  開催日:平成19年8月21日(火)


※ 県立病院事業の平成18年度決算(見込み)について説明し、委員長をはじめ、各委員から病院別に意見等をいただいた。

      (回答)は、当該委員会の場において、病院局が回答した内容である。




【宮崎病院】

○ 宮崎病院は一気に黒字になったが、その要因のひとつとして入院患者の増が挙げられる。全体としてどのような取組みを
  したか。

    (回答)

    要因はいくつかあり、専門性の高い医師確保ができたこと、高額手術件数が増えたこと、診療報酬改定に対する迅速な
   取組みにより、限られた医療資源の有効活用で患者サービスが向上したことなどがある。
    入院患者の増は、合併症など宮崎病院での治療を必要とする人が増えたことや、がん治療センターの効果などがある。


○ 7対1入院看護体制を取入れたことにより、人件費等のコストアップがある一方で、患者サービスの向上という面もある。
  現状を見たときにその兼ね合いはどうか。

    (回答)

  確かに人件費負担は増えるが、より質の高い、心のこもった看護を行うなど、看護師のモチベーションも上がっている。
  宮崎病院は、急性期医療、がん治療が大きな柱であり、手厚い看護を必要とする患者も増えている。


○ 現業職員の削減により、外部委託が増えたことにより、患者サービスが今までより低下していることはないか。

    (回答)

    経験・知識のある現業職員を削減したことで、一時的にレベルの低下が生じるのはやむを得ないが、委託業務に対する
   厳しい評価を行うなど、県民サービスを低下させない努力をしている。


【延岡病院】

○ 延岡病院の経営が厳しい状況の中で、現状の課題と今後の取組みについて、院長の考え方を伺いたい。

    (回答)

    延岡病院としては、県北地域において、質の高い医療を提供するのが重要な役割であると考えている。
    現状では、休診としている診療科やベテラン医師の抜けた診療科があるが、その対応にしっかり取り組んでいく。
    また、さらに高度医療を充実できる体制づくりに取り組む。


○ 延岡病院は救急医療にもかなり力を入れているようだが。

    (回答)

    延岡病院の現状では、救急医療については、1次から3次すべてが対象となっている。
   地域の医師会病院、医療機関とある程度すみわけ、役割分担をしながら、本来の2次、3次救急に集中することにより、安
   心や余裕をもって診療できる体制を作っていきたい。


○ 7対1入院看護体制を導入して、病院がどのように変わったか。

    (回答)

    手厚い看護ができるようになり、急性期に特化した病院としての体制も充実したと考えている。収益面でも効果があった。


○ 延岡病院の特徴のひとつとして、平均在院日数が他の病院と比べて短くなっており、すでに中期経営計画の目標値に近い
 数字になっている。この点についてどのような努力をしたか。

    (回答)

    昨年、地域医療支援病院の指定を受け、地域の医療機関と連携、機能分担をすすめており、急性期は延岡病院に入院、
   慢性期になれば地域の医療機関に逆紹介ということで、延岡病院の特色を活かす体制が整っている。
    来年以降はDPC(診断群分類別包括評価(診療報酬額算定の一方法))の導入も考えており、引き続き平均在院日数
   の短縮に取り組む必要もある。



【日南病院】

○ 経営改善の中で病棟再編など思い切った取組みをしている。その点について何か意見があれば説明してもらいたい。

    (回答)

    病棟再編は大変残念なことではあるが、病院経営改革を進める上でやむを得ない状況であった。病棟再編により、7対
   1入院看護体制を整備することができたこともあり、患者サービスにも、経営改善にもつながる取組みであったと考えてい
   る。



【富養園】

○ 入院収益・外来収益がともに減少している中で、医療材料費が増えている。その要因は何か。

    (回答)

    精神科の病院として、材料費の主なものは薬品である。向精神薬は、従来のものに比べ副作用の少ない向精神薬が増
   加しており、やや高価であるが、そうした薬に切り替えることにより、医療材料費が増えた。


○ 病棟削減に取り組んでいることも含めて、現状と課題について説明してもらいたい。

    (回答)

    精神科は、従来、入院患者を病院で長期療養させる傾向にあったが、現在は、急性期に特化し、入院期間を短期間にし
   て集中的に治療し、早めに地域に返すという方針を特に公立病院は要請されている。
    このことにより、病床の回転率が著しく向上し、たくさんの病床は必要なくなる。
    そのため、たくさんの病床数は要らないと考えている。回転率が高ければより多くの県民にサービスできる。


○ 小児病棟が休止されたのは、患者がいないということか。

    (回答)

    これは小児精神科に対応できる専門医を確保できない、という理由である。



【共通】

○ 全体で見ると、今回はかなりの改善が見られており、これは、各病院の努力の結果であるが、収益が減少する中で、それ
  以上に費用が減少したことによる改善であるため、最も望ましいかたちでの改善ということではない。
   収益を伸ばした上で、経費を抑えて収支改善するのが最も望ましい。
   各病院それぞれに置かれた状況があり、課題もあると思うが、それらについて今後見直す点があると思われる。
   今回の改善は、7対1入院看護体制の導入と現業職員の削減が大きな要因であり、目に見える改善であるが、これをさら
  に進めるためには、今後、大変な努力が必要である。

○ 病院経営は、医療を提供するサービス業であると考えている。
 経費の節減を中心としたところが重要であるとともに、新しいサービスを作っていく、あるいは、他の病院との差別化というとこ
 ろも重要である。



【総括】


○ 評価委員会としては、県において掲げられた1年1年の数値目標に対する、実績を評価していくこととなっており、評価委員
 会が設置されて初めての決算として、今年度は全体的に大きな成果が出た、と考えている。
   評価は財政的な、金額的なものが中心となるが、財政的な改善は職員の意欲改善にもつながるので、引き続き努力をお願
 いしたい。
   改革のはじめは大きな改善事項にねらいを定め、それに取組むことで大きな効果も出るが、今後は、それに加え、小さな取
 組みも積み重ねて、さらなる改善を図ることが重要だ。今後もそういう取組みを期待したい。







  ⇒平成18年度県立病院事業会計決算(見込み)の概要(平成19年8月)(PDFファイル:1,015KB)

  ⇒平成19年度県立病院事業会計予算の概要(平成19年8月)(PDFファイル:456KB)

  ⇒県立病院の特徴的な取組み(平成19年8月)(PDFファイル:294KB)

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