宮崎県病院局

ホーム > 病院局の業務 > 県立病院事業評価委員会 > 県立病院事業評価委員会の意見概要(平成19年12月21日開催)

県立病院事業評価委員会の意見概要(平成19年12月21日開催)

◎  開催日:平成19年12月21日(金)


 ※ 県立病院事業の平成19年度上半期の経営状況及び平成19年度県立病院事業決算見込みについて説明
  し、委員長をはじめ、各委員から病院別に意見等をいただいた。
   (回答)は、当該委員会の場において、病院局が回答した内容である。




【宮崎病院】

 ○ 給与費増加の要因として、共済追加費用の増加が原因とあるが、どの程度の増であるのか。

    (回答)
    法定福利費のうち、共済追加費用は41百万円程度。他の要因を含め、法定福利費トータルで前年度
   比57百万円程度の増を見込んでいる。


 ○ がん相談窓口の電話相談が13件とのことだが、その内容はどのようなものか。治療内容の相談か、費
  用の相談か。

  (回答)
    電話ばかりでなく窓口でも相談はある。内容はさまざまだが、セカンドオピニオンの相談が多い。そ
   のほか、主な相談内容は、病気や治療法について、専門医の紹介などであり、費用についての相談はほ
   とんどない。
    本人のみでの相談もあれば、家族での相談もある。看護師長が1名で担当しており、患者からは相談
   してよかったという声も聞かれる。


 ○ 委託事業の中だと思うが、駐車場に案内係の人がいるのか。また、いるとすれば、必要なのか。

  (回答)
    北口、東口と、利用を確認する者を委託している。
    駐車場は、現在大変手狭であり、こころの医療センターの建設がはじまれば、さらに利用者に御迷惑
   をおかけすることになる。駐車スペースは非常にギリギリの数であり、病院と関係のない人も入ってく
   る。現在は、機械で確認できるシステムではないので、人が目で見て退出時の確認をしており、今のシ
   ステムでは委託は外せないと考えている。
    近い将来、システムの変更を行うことも考えているので、その後は不要となるが、しばらくは今の体
   制で行くことになる。


 ○ 病院の中には、案内の人がいるのか。

  (回答)
    正面入口から入ると、総合窓口の隣、向かって右側に少し小さいが相談窓口を設置しており、看護部
   の外来の副部長が常駐している。
    また、ほぼ毎日来ていただいている、ボランティアの方たちがいて、患者さんが再来時の受付をした
   り、書類を書くのを手伝ってくれている。
    このような対応により、サービスの充実に努めている。


 ○ 病院のボランティアは無償なのか。

  (回答)
    全くのボランティアで、無償である。


 ○ 待ち時間が長いといわれるが、短くするような対策はとっているのか。

  (回答)
    待ち時間の短縮については、電子カルテや予約制により頑張っているところだが、ある程度やむを得
   ないいところがある。
    急性期病院である県立病院としての使命を果たすためには、患者さんにはかかりつけ医を持っていた
   だき、症状の軽い場合は、やはりかかりつけ医の方でまず一次的に診ていただき、その後、県立病院に
   紹介していただくのがよい。
    県立病院としては、患者さんがかかりつけ医をお持ちになるよう、これまでも努力してきたし、これ
   からもお願いしたい。


 ○ 女性医師はどのくらいいるのか。また、県外には事例もあるようだが、女性医師や看護師が働きやすい
  ように保育所等を病院内に作る計画はないのか。保育所が病院内にあることが、親子ともどもよいし、女
  性の働き易さにつながる。

  (回答)
    現在、常勤医師70名中8名が女性医師である。研修医を含めると、20名近くになる。それぞれ活
   躍をしてもらっている。
    女性医師の働く環境の改善としては、更衣室の設置、女性医師専用の仮眠室の設置などをしており、
   保育所等については、現在病院内で研究しているところである。


 ○ 看護師の男女の比率の状況はどうなっているのか。

  (回答)
    看護師369名中、男性が10数名であり、350数名が女性。
    臨時看護師はほとんどが女性であり、そのようなことも含めるとスタッフ510名中、8割程度が女
   性となる。


 ○ 看護師の勤務時間は決まっているのか。

  (回答)
    原則としては男女同じであるが、例えば子育て中の看護師については、夜勤回数を減らし、土日の昼
   間にやってもらうなど調整している。


 ○ パートタイムの看護師はいるのか。勤務時間が短ければ働き易いのではないかと思う。看護師ではない
  が、午前0時から午前6時まで、子どもが寝ている時間に働いている人もいる。そのような勤務体制を考
  えていただくと、働く方は働き易いのかな、と思う。

  (回答)
    医師に関しても、看護師に関しても、今後はそういった検討もしてみなければいけない状況だと思う。
   短時間だけの勤務というのは今のところはやっていないが、今後は女性医師も増え、その獲得もしなけ
   ればならないし、勤務体制を検討し、働き易い職場を作りたい。




【延岡病院】

 ○ 昨年度に比べ大きな改善がなされている。いろいろな要素があると思うが、そこをどのように評価して
  いるか。

  (回答)
    要因としては、まず患者の増である。紹介患者、救急患者とも増えている。また、患者ひとりの1日
   当たりの単価の増が、経営改善に大きく影響していると考えている。
    前年度は、ベテラン医師が減ったために、大きく収入が落ち込んだ状況があったが、今年度は、心臓
   の手術を行うベテラン医師が加わり、非常に心臓の手術が増えている。これが単価を上げる要因となっ
   ている。
    全体として、医師だけではなく、看護師、コメディカルら職員全員が頑張ってくれたので、こういう
   改善が出来たと考えている。




【日南病院】

 ○ 収入も昨年よりも改善見込みということだが、前に話を聞いた際には医師不足でかなり大変とのことだ
  った。
  医師の確保ができ、患者も増加ということで、皆さんの努力が実ってきていると思う。
  病床の閉鎖があったが、病床利用率は上期で90.5%とかなり増え、思い切って病床を縮小したことが、
  その分経営改善に結びついてきていると思う。

 ○ 診療機能見直しの中で、4月から循環器科を新設したとのことだが、具体的にどのくらい収益があがっ
  ているのか。

  (回答)
    4月からスタートして10月までの期間で、1億95百万円。単価にして54,000円と、従来の
   入院単価からすればかなり高い。


 ○ どの病院でも取り組んでいると思うが、評価委員の病院視察の際、地域連携について熱意をもって語ら
  れたのが印象に残っているが、そのことについて、どのような考えか。見通しも含めて伺いたい。

  (回答)
    地域連携については、病院間の連携及び診療所の医師との連携が大切と考えているが、今年度は、公
   立病院である中部病院との連携を図った。
    中部病院は4月から病床の半分をリハビリのための病床に変えたところだが、そこと連携して、県立
   日南病院で急性期を終えた患者が、回復期を中部病院で過ごし、その後、周囲の診療所や療養施設で過
   ごす、という一連の流れを地域としてどうつくるか、地域医療連携科が中心となって取り組んでいる。


 ○ 地域連携と言葉では簡単にいうが、各病院、診療所ともそれぞれ組織も風土も異なる中で、大変なこと
  だと思うが、今後も力を入れていただきたい。




【富養園】

 ○ 富養園は、宮崎病院との統合という、次のステップも踏まえて取組を展開していると思うが、改革を進
  めてきて実感というか、考えがあれば聞きたい。取組の中で見えてきた課題も含めて。

  (回答)
    こころの医療センターは、まさに地域の医療機関や福祉施設との連携が求められる施設である。逆に
   いうと我々だけでは自己完結しないタイプの病院を作るわけで、その連携をいかにしっかりやっていく
   か、その道筋がまだ見えてこない。そこが一番の課題である。




【共通】

 ○ 今回の決算見込みを見ると、経費の増、特に給与費が増となっている。要因として共済追加費用の増と
  いう 面もあるが、それ以外で退職給与金の増加が挙げられている。
   退職給与金は、定年退職を見込まれていると思うが、毎年度同じ退職者数であれば同じくらいの額にな
  るが、実際には年度でバラバラのはずである。それが、計画にどのくらい反映されているのか気になると
  ころだ。
   毎年、定年なり、自己都合退職なりで退職した場合、特に自己都合退職者が多くなると中期経営計画が
  かなりブレてくると思う。その影響をどの程度見込んでいるのか。
   最終的には職員全員が退職した場合、どのくらい退職金を支払わなくてはいけないか。一般企業でいう
  自己都合要支給額というのがいったいどのくらいなのかというのを経営の中で把握していれば教えてもら
  いたい。
   一般企業でも、こういった退職給与金というものが、隠れ債務ということで、かなり問題となっている。
  一般企業であれば、退職給与引当金ということで、現金は支給しないが、退職までの間に費用を計上して
  いくが、病院局ではどういった考え方でいるか。

  (回答)
    中期経営計画上、退職給与金の見込みとして、額でいえば7億5千万円余を毎年度計上している。そ
   の額は過去の退職者数を前提としている。退職者は、定年退職、希望退職、普通退職である。
    今年度は決算見込み上は、退職者数を60数名と見込んでいる。
    これは額にすると計画より2億5千万円ほど多い額である。
    御指摘のように、退職者の増が大きく影響するのはある程度避けられない。過去の病院事業会計をみ
   ると、退職金が単年度で5〜6千万円しかないときもあるが、平成17年度のように17億円といった
   具合に変動が激しいため、予測が難しい。
    それを避けるために引当金を用意すべきだが、一方で、経営が苦しく、引当金を積むことができない。
   平成18年度決算において一部の病院で積むことができた程度である。
    退職給与金が極端に変動すれば、中期経営計画達成に大きく影響するものの、平準化というか、全体
   として大きな状況変化がなければ、中期経営計画は達成できると考えている。


 ○ 7対1入院基本料の施設基準の取得による収益増は喜ばしいが、看護師の次年度の確保は順調に行って
  いるのか。
   県もこうして各委員会で女性の起用を考え、いろいろなことで話をさせていただく機会が増えたことは
  ありがたいし、さまざまな場で女性の意見も取り入れられている。
  しかし、女性の多い職場というのは、ややもすると職場環境の改善がどうしても後回しにされるきらいも
  ある。勤務時間についての話が出たが、原則三交替であっても、例えば出産後にこの時間帯なら大丈夫、
  あるいはこのパートタイムでこの時間なら、夜勤なら、というように、いろんな方法があるのかな、と思
  っている。
   宮崎県ではそれを希望してくれる人が少ないという事情もあるが、看護師確保のために、何か工夫でき
  るところはないのか。

  (回答)
    看護師確保の見通しについては、現在、病院局では、採用の方法として、人事委員会が行う競争試験
   と、病院局独自で行う選考試験の2つを持っている。
    もともと選考試験は、経験のある看護師を採用したいということで始めたが、7対1看護の制度がで
   きたこともあり、競争試験ですべてを確保できないため、補完的な形で選考採用を進めている。
    昨年度は、人事委員会試験、選考試験をそれぞれ1回ずつ行い、採用をした。
    今年度は、人事委員会試験を1回と選考試験を2回、選考試験は1回は済んでおり、もう1回は年度
   内に行う予定である。
    また、これは毎年のことであるが、退職予定の方が年度後半になって増えてくる。つまり、採用予定
   数を計上する段階での退職予定者以上に増えるということで、それを選考採用で補う、という面がある。
   全体として、確保は厳しい状況が続くだろう。できるだけ柔軟に対応していく。


    女性の職場ということでの御意見があったが、病院は女性職員が8割を占める職場であり、そのよう
   な意味で、男女共同参画、ワークライフバランスも含め、ある意味模範にならなければならない職場で
   はないかと常々考えている。
    一方で、経営改善を進めていく必要もある。
    全体として、何のために経営改革をしていくかというところに着目するとすれば、それは医療の質を
   上げるということである。良質で効率的な医療を提供するという視点に立てば、それを担うスタッフの
   インセンティブも考慮しなくてはならない。
    勤務体制という点では、今回の議会で議決された条例により、育児短時間勤務という制度ができた。
   これは週40時間の中で、20時間以上の勤務を、例えば1日8時間を3日勤務する、という選択がで
   きる制度だが、それを病院の現場、3交替の中でどうやって勤務体制を組んでいくか難しい問題がある。




【総括】

 ○ 平成19年度上半期の状況を見ると、目標をクリアしながら、改善を見ているのは、各病院の職員の努
  力の賜だと思う。
   しかしながら、いつ何がどうなるか先の読めない状況の中で、なお、いっそう、改善、改革の取組を強
  化してもらいたい。







  ⇒平成19年度上半期の経営状況について(PDFファイル:42KB)

  ⇒平成19年度県立病院事業会計決算見込み(平成19年12月)(PDFファイル:140KB)

  ⇒県立病院事業評価委員会の意見を踏まえた今年度の取組み(平成19年12月)(PDFファイル:78KB)

県立病院事業評価委員会のページに戻る/ページの先頭に戻る