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県立病院事業評価委員会の意見概要(平成22年8月31日開催)

◎  開催日:平成22年8月31日(火)


 ※ 県立病院事業の平成21年度決算の状況、各県立病院の取り組み等について説明し、委員長をはじめ、
  各委員から病院別に意見等をいただいた。
  (回答)は、当該委員会の場において、病院局が回答した内容である。



(平成21年度決算の状況)

【病院事業全体】

 ○ 中期経営計画の目標を7億円ほど下回る結果となっている。平成20年度決算も収支差の悪化が見られ
  ていたが、21年度はさらに広がった。プラスの要因・マイナスの要因について分からないところもある
  が、今回の結果は収入減によるものが大きい。もう少し中身を詰めてみられるといいのだが。
   具体的な中身としては、給与費が前年度でプラス。そのうち退職給与金が△3億円となっているので、
  初任給調整手当の増額による影響が大きいと考えて良いのか。


  (回答)
    プラスの要因、マイナスの要因ということであるが、例えば、今回、患者数は減ったが、これは県立
   病院の役割である2次、3次医療といったものに対応していったということ。そういう意味では、地域
   の医療機関との役割分担が進んできているということで、これが大きなプラスの要因だと思っている。
   マイナスの要因としては、役割分担が進んだことで比較的軽症の患者が地域の医療機関を受診すること
   となり、それに伴い患者数が減ったということ。
    一方、費用についてであるが、後発医薬品の採用率は、20年度約6%に対し21年度は8.3%ま
   で伸びた。年々、現場のスタッフへの理解も進んでいる。
    給与費については、初任給調整手当を増額しており、延岡病院では、120万円のところを170万
   円に増額している。この初任給調整手当の増額が大きな要因であると考えている。


 ○ 全体を見ると収入が減っている。最大の理由は入院患者の減である。病床利用率も77%程度。入院患
  者が減るのは問題である。


  (回答)
    今年度の患者数の動向を見ると、かなり回復してきている。今後の推移を見ていき、効率的な運用を
   図っていきたい。


 ○ 入院・外来ともに患者数が少なくなった。しかし、いわゆるコンビニ受診の自粛や地域医療機関との棲
  み分けが進むということは、決してマイナス面だけではなく、これを引き続き進めていかないといけな
  い。


  (回答)
    本県の県立病院においては、医師の疲弊と待遇面の2点において改善すべきところがあった。
    医師については、神経内科医の不在など診療科ごとの医師の偏在もあり、また、県庁所在地への医師
   の赴任希望が多いといったことも見られた。
    そのため、延岡病院だけ、初任給調整手当を他の2病院よりも増額している。これは初めての取り組
   みである。
    いわゆるコンビニ受診の自粛については、時間はかかると思うが、これを乗り切らないといけないと
   考える。延岡病院では1万人を超えていたが、今は約5割ほど減少してきている。
    以上のように医師確保に向け、待遇改善や環境改善を図ってきている。


 ○ 今の説明で、コンビニ受診が減ったということであるが、医療を受ける側としても、地域の病院の診療
  科等を記載したパンフレットを各家庭に配付した。医師不足は全国的なものであり、なかなか難しい問題
  である。努力されていると思うが、どの県にいっても医師は不足している。望みはあるのかなとは思う
  が、ここであきらめず、医師の確保・育成に十分取り組んでほしい。
   また、材料費については、非常に努力されていると思う。ここは評価したい。この結果に至るまで、
  医師と薬剤部等との間でかなり大変なやりとりがあったと思うがどうか。


  (回答)
    医薬品は、各病院に薬事委員会がある。ここで、どういった薬品を後発医薬品として購入するのか、
   先発医薬品しかないものもあるし、あるいは、それぞれの効能効果も個別に検討しないといけない。そ
   こで十分検討していき、その結果、先ほど申し上げた採用率となったものである。また、医薬品の共同
   購入も進めており、最終値引率が約13%程度となっている。さらに、診療材料についても、専門家の
   方に携わってもらい、年々費用削減が図られている。
    医師については、毎年50人前後の退職者があり、また、医局での人事異動となるので、早め早めに
   情報をキャッチし、その上で各病院長と連携を図りながら進めている。しかし、なかなか思うようには
   いかない。相手があることなので、医局から派遣したくなるような魅力ある県立病院にしていきたい。

   

 ○ 材料費についてであるが、患者側からすると、「ジェネリック=安い」というイメージがある。しか
  し、知っている人は知っているが、知らない人が多いのではないか。薬局の窓口に行ったときに、薬剤師
  からの説明があってはじめて分かる人もいる。受診する側としては、安い薬になれば医療費も安くなると
  思うので、どんどん進めてほしい。


  (回答)
    後発医薬品については、製造方法が一緒でも、その成分や溶け方が違う場合があるなど、その採用に
   当たっては、十分に検討していく必要がある。
    また、後発医薬品は、費用的には安いが、それが医療費に直接はね返ってくるわけではない。

   




【宮崎病院】

 ○ 20年度決算と同様の状況である。病院の立地場所やがん医療等の特色があり、前年同様、状況として
  はかなり良好である。
   患者の減というものがあるが、これについては医師不足による減少というものではなく、地域医療機関
  との棲み分けが進んだものという説明であったが、それにより診療単価が上がっており、収入に貢献して
  いると言える。本来であれば、患者数が増えて単価も上昇するといった形が良いのだが、医師の負担とい
  うことも含めると、そこまでは難しいのだろう。県立病院としては、理想的であり、いいパターンできて
  いると思う。
   20年度分には旧富養園の数値も入っているということであるが、純粋に宮崎病院のみの数字だけをみ
  ると、収支はどういう結果になるのか。


  (回答)
    給与費は区分できるが、委託料、光熱水費等の共通経費については、施設の面積比等によって案分し
   て計算した。この結果、一般病棟については約1億4,400万円の黒字、精神病棟については、約8
   00万円の黒字となっている。あくまで推計値である。

   




【延岡病院】

 ○ 休診科の増により患者が減少している。それに伴い収入減となっている。
   ちなみに、患者数については、計画値比49.2%の減となっているが、計画を策定した当時からする
  といろいろな意味で状況が悪化してきており、単純に約50%減だったからダメだという話にはならな
  い。ただし、前年度からの減少の理由を分析し、これからの改善に生かしていく必要がある。
   費用について、「診療材料調達業務委託に係る成功報酬の増」とあるが、これの中身はどういうものなの
  か。


  (回答)
    診療材料の調達に当たっては、病院局全体で業者に委託をしている。その際、調達した額から一定額
   下がれば、その下がった額の何割かを成功報酬として支払っているものである。


    

 ○ 延岡病院の神経内科の医師が3人退職した。以前にも退職したという経緯がある。待遇よりも働く環境
  の問題が改善されないといけないと感じる。医師が赴任したいという魅力ある病院でないといけない。
  受診する側から言わせてもらうと、風評被害というか、そういう意識が住民に植え付けられている。自分
  からしてみれば、延岡病院は、ボランティアの人たちが院内のロビーに花を生けたり、ボランティア講座
  を開いたりするなど、環境的には申し分ないと思うのだが、PRが足りない。ホームページをいろいろ見
  ているが、延岡病院については悪い話ばかりが記載されていることが多く、残念だ。病院で発行している
  若鮎だよりや、ボランティアによる健康講座の開催など皆がんばっている。病院でも講座を開催してい
  る。一般に広くPRするという地道な広報活動が必要ではないか。


  (回答)
    確かにそういうPR不足もある。前回、医師が退職したのは、平成15年の時だったと思う。自分が
   赴任してきたときに、他の医師の話を聞くと、救急医を含めた多くの医師に負担がかかっているという
   ことであった。
    延岡病院は、2次医療、3次医療として、延岡・日向圏域の最後の砦として広く圏域内から患者が来
   院していた。そのうち、一次医療についても、延岡病院で受診しても良いだろうという住民の意識も出
   始め、1万人くらいの患者が救急患者として来院することとなった。その結果、医師も看護師も疲弊し
   ていった。
    延岡病院としては、働く環境づくりが必要だと考えている。まだまだ地域に対するアピールは足りな
   い部分もあると思うが、病院スタッフ皆、一生懸命がんばっているところである。

    


【日南病院】

 ○ これまでの2病院と違うのは、前年度から比べて入院患者が増えたということ。人口規模等を考える
  と、収入的には望ましいと思う。収支差としては、前年度と比べてそれほど悪化していないので、良い方
  ではないか。
  固定的な費用として、経費が増加したということであるが、これは、22年度も同じくらい見込まれるの
  か。

  (回答)
    日南病院としては、収支悪化の要因は、費用の増加が大きかった。経費については、特に修繕費では
   ベッドキャスターの交換に係る費用が大きかったが、これは、21年度だけである。


 ○ 日南病院というと、小児科の問題もある。地域の声について、どういう風に吸い取って反映されている
  のか。


  (回答)
    小児科の問題については、地域住民が中心となって署名活動を行い、存続に協力いただいた。また、
   地元行政とのタイアップにより、いわゆるコンビニ受診抑制の啓発も尽力された。夜間の救急診療にお
   いて、軽症患者が中核病院に行くと、医師等が疲弊してしまうが、こういった活動の継続もあり、軽症
   患者の比率は低下している。また、日南市の支援により、これまで休日の夜間しか診療をしていなかっ
   た「日南市初期夜間急病センター」が365日体制となったところである。


 ○ 副院長二人体制については、どういうものか。

    
    

  (回答)
    一人が総括、もう一人が、医師への指導を行う。


    
    
  (各病院の取り組み)

 ○ 機会がある度に、県立病院で働く職員の声に耳を傾けている。病院から返ってくる声では、一人ひとり
  が一生懸命だと感じる。
   今年の4月から、新任看護師の卒後臨床研修が努力義務化された。指導者のあり方や体制の構築等、条
  件も示されている。病院局は予算獲得には動いていないと聞いているが、どのように考えているのか。


  (回答)
    病院局では、看護師の研修はかなり充実しており、その内容は、厚労省の事業以上のものであると考
   えている。
    また、この厚労省の補助事業の話が出てきた時にはすでに22年度の予算を組んだあとだった。今年
   度、検討していく。


 ○ 宮崎病院の女性医師等の勤務しやすい環境整備についてであるが、提案として、子育て中の女性医師の
  長時間勤務は難しいので、短時間のサイクルが必要であると考える。


  (回答)
    フルタイムでの勤務はなかなか難しいので、半日勤務でも可能な制度を今年度から開始している。


 ○ 延岡病院におけるチーム医療の推進についてであるが、厚労省がチーム医療を進めるための報告書を出
  した。その中で、特定看護師という言葉が出てきている。現在、厚労省が調査を進めているが、そういう
  時期の中で、チーム医療という話が出てきた。単に、医師が不足しているからというだけで進めるわけで
  はないと考えていいのか。


  (回答)
    医師が不足しているから、看護師等に押しつけようとするものではない。質の高い医療を提供するた
   めには、どういう風にしたらよいかという議論の中から出てきたものである。


 ○ 昨年度の経営形態の見直しにおいて、給与体系について、「年功序列制度の見直しをはじめ給与体系の
  見直しを行う」という方針を打ち出したが、現在、何か検討を進めていることはあるのか。


  (回答)
    給与体系の見直しについては、中期経営計画及び経営形態の見直しの際の意見も踏まえ、現在、検討
   を進めているところ。もうしばらく時間が必要。






  ⇒平成21年度県立病院事業会計決算(見込み)の概要(平成22年8月)(PDFファイル:209KB)

  ⇒平成22年度の県立病院の取り組み(平成22年8月)(PDFファイル:170KB)

  ⇒新中期経営計画の策定等について(PDFファイル:254KB)

  ⇒平成22年度 病院局長のマニフェスト(PDFファイル:170KB)




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