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県立病院事業評価委員会の意見概要(平成22年12月10日開催)

◎  開催日:平成22年12月10日(月)


※ 県立病院事業の平成22年度上半期の状況について説明し、委員長をはじめ各委員から病院別に意見等
 をいただいた。
  (回答)は、当該委員会の場において、病院局が回答した内容である。



(平成22年度上半期の状況)

【病院事業全体】

 ○ 昨年度開催された際の資料の21年度の数値と今回の資料にある21年度の数値が大きく違っていると
  ころがある。夏に前年度の決算を説明いただく時には、見込み(概数)ということで、最初から説明があ
  るので分かるのだが、この上半期の数字についても、決算の途中ということなのか、それともご説明をい
  ただいた後に別途作業が入るのかということを確認させていただければと思う。
   なお、資料に「損益計算書」と「貸借対照表」があるが、21年度の数字がないので比較ができない。
  可能であれば、こういう数字に関して、例えば前期との比較をできるようにしてもらえると、より動きが
  分かり、見やすいのではないか。費用についてはいろいろ説明してもらえるが、貸借対照表は、上半期の
  時だけ数字が示される。そのため、財務状況を見ようとする場合、前回の資料と数値が違っていると、単
  純な比較ができないので、分析がなかなか難しい。
   それと、今回は、上半期までの報告ということで、貸借対照の説明はなかったのだが、確認させてもら
  いたい。まず、資産減耗費が約2,800万円計上されているが、前回は1,000万円弱だった。 資産
  減耗費とはどのようなものなのか。
   前年度の上半期の貸借対照表を見ると、未収金が約33億円だったが、今回約37億円に増えているが
  その理由はなにか。


  (回答)
   昨年度の資料では、21年度上半期は約7億円の黒字という資料をお配りした。先ほどご説明したとお
  り、当年度の上半期に繰入金の8割が入って、退職金については年度末にしか払わないため、実際に入っ
  たもので上半期の収支を示すとその数字になる。しかし、結果的に、上期は約7億円の黒字であったが、
  通年で見ると11億円の赤字ということになった。そのため、上半期の単純な数字を示しても分かりづら
  いだろうということで、今年度から、上半期に集中する収入と下半期に集中する支出については、その半
  分を上半期に持ってきたところである。この方が、より経営の状況がわかるのではないかと考えたところ
  である。
   資産減耗費については、医療器械で減価償却の終えたものを計上している。昨年度の決算ベースだと4
  ,300万円ほどあったが、昨年度までの上半期決算では、実際に処分した分だけの資産減耗費を計上す
  ることとしていたため、約230万円を計上していた。 これに対して、今年度の上半期は約2,800万
  円を計上しているが、これは、年間の予算額の半分の額である。
   未収金については、33億円から37億円となっているが、これは、診療報酬が2か月遅れで入ってく
  るが、今年度分が若干増えたということで、未収金自体は、20年度や21年度と比べると少し減ってき
  ている。


 ○ 資料の見方を含めて替えたということで、来年度になれば、比較はしやすくなるということでいいのか。


  (回答)
   そのとおりである。

    

 ○ 今回の診療報酬改定では、500床以上の病院では収益が平均8%以上上がっている。これからみると
  収益の増加が足りない。入院患者数が原因のひとつだと思う。病床利用率が上がっていない。収益改善は
  ここがポイントになる。
   患者一人一日当たりの入院収益では、宮崎病院や延岡病院に比べ、日南病院は少ない。この要因の分析
  はされているのか。


  (回答)
   病院事業全体では入院患者数は伸びておらず、8%という数字にまでは至っていないので、改善すべき
  ところは改善していきたい。ただ、手術件数は約12%伸びており、収益も上がっている。
   病床利用率については、今の数字が良いとは思っていないが、延岡病院の病棟再編やベッドコントロー
  ルなど地道な取組をしている。
   診療単価については、宮崎病院と延岡病院は三次救急医療を担うが、日南病院は二次救急医療なので単
  価が違ってくる。

    
   

 ○ 職員の状況で医師が174名とあるが、研修医は何名くらいいるのか。


  (回答)
   総数でいうと、基幹型が12名いる。




【宮崎病院】

 ○ 材料費は、一般診療科は約1億円減っているが、精神科は約1億円増えている。この増減について説明
  してもらいたい。
   また、減価償却費は前年度の上半期に比べ増えているが、その理由は何か。
   なお、平均在院日数が減っているが、新規患者数を増やすことで収入を維持できると思う。


  (回答)
   材料費については、精神医療センターの昨年度上半期は約900万円の実額とした。今年度は職員数で
  按分した数字を計上している。本決算の時は、実額になる。精神医療センターは、薬品数が少ないため、
  このような按分方法では異常な数値になってしまった。
   減価償却費については、21年度と22年度で大きな投資はないが、予算額の2分の1で計上したため
  である。
   入院については、もう少し病床利用率をあげていく必要があると思っている。

    

 ○ 材料費については、上半期と下半期で偏ることはないので、実額で計上してもよいのではないか。 


  (回答)
   材料費についは、宮崎病院全体のトータルで計上している。ただ、病院内で一般診療科と精神科は実額
  で切り分けられないので、何かで按分する必要がある。それを、職員数で行っている。ただ、材料費は本
  来、一般診療科の方が多いので、本来は、ここの部分だけは別の方法で按分すべきだったと思う。

   

 ○ 病床利用率が下がっているのは、在院日数が短くなったというのが本当の原因なのか。 


  (回答)
   病床利用率と平均在院日数の関係は比例すると思う。経営上は、病床利用率が90%とか95%になる
  といいのだが、それでは職員が疲弊する。そのため、病棟ごとに病床利用率を考えていく必要がある。小
  児病棟は50床あるが利用率は半分であり、全体で5%下がる。救急などの空床確保で1〜2%下がると
  いう状況である。
   国は在院日数を短くする方向なので、それを念頭には置いている。

    

 ○ 在院日数は短くし、病床利用率を上げるというのは二律背反の関係にある。両方ともうまくやっていか
  ねばならないということか。

  

  (回答)
   急性期病院の平均在院日数は14日を目安にしている。急性期を過ぎた回復期の患者は民間病院に任せ
  るなど、地域連携が必要。三次救急医療の難しいところでもある。

    

 ○ 宮崎病院については、これからも、一般科と精神科とに分けて数字を出していくのか。

  

  (回答)
   内容がかなり違うため、分けて数字を出していく。

    

 ○ 他の病院とのすみ分けができてきているという説明があったが、宮崎病院が高度医療を担当するという
  意味か。

  

  (回答)
   高度医療としてのがん医療、手術、三次救急医療を目指している。医療連携科により周辺の医療機関と
  の連携がうまくいくようになった。

    

 ○ 院内保育施設の設置は労働環境の改善効果があると思うが、医師、看護師の利用状況について聞きたい。

  

  (回答)
   これまで医師1名、看護師8名が利用しており、現在、1日1名程度である。利用時間帯は朝から夕方
  がほとんどで夜通しの預けはない。一定期間の利用状況をみながら今後の運営体制のあり方を考えたい。

    

 ○ 病気で預けられた子どもの食事は病院給食でまかなっているのか。

  

  (回答)
   食事は持参してもらっている。給食ということになれば、いろいろな問題もある。
   PRについては、今のところ、名称が病児等保育のため、病気の時だけしか預けられないと思ってい
  る職員がいるので、病児でなくとも預けることは可能ということを宣伝していきたい。

 


【延岡病院】

 ○ 昨年度の上半期は医師が減り一部休診になるなど(対前年比較で)マイナス(△)が並んでいたが、今
  年度は皆さんの努力が実を結んでいるということで、患者数、病床利用率ともに増えている。病床利用率
  の伸びが収支改善のポイントになっているという印象を受けた。また、先日テレビで放送されたが、看護
  師の先進病院の視察研修はすばらしい。医師が減っている中でお互いに協力しあうことは前向きだと思う。


  (回答)
   延岡は高齢者が多い。日向など周りの地域はもっと高齢化が進んでいる。そのため、今後、医療の需要
  が増えていくという要素は持っている。そのような中で、医師が減ってきており、増えていきそうな様子
  はない。
   しかし、地域の医療機関から当院は期待されており、それが患者紹介率に表れている。昨年度の紹介率
  は94%である。結構高い数値を推移している。




【日南病院】

 ○ 病床利用率が80%を超えている。これが入院収益の増加につながっていると思う。
   費用については人件費が増加しているが、経費など他の費用の減少でカバーできている。昨年と比べ赤
  字幅が半分くらい減っており、通年での赤字は3億円くらいかと思われる。これをプラスに持って行くと
  いうのは難しいと思うが、現状の病床利用率を維持するのが大事で、あとは医師が確保でき、これ以上の
  収益を確保できるとゴールが見えてくると思う。
   このように、今回、日南病院は改善が見られているが、これは高度医療に特化するという方向性と費用
  削減の効果が出てきたということか。


  (回答)
   そのとおりである。今後、病床利用率を上げるためには、宮崎に行っている患者をいかに引き留めるか、
  それには病診連携をきちんと進めていくことにつきる。また、医師数の維持も大事である。

 


    

【病院事業全体】

    

 ○ 院内保育の件だが、延岡病院と日南病院への設置も検討されていると思うが、具体的なものを聞きたい。

  

  (回答)
   どういった運営体制にするか。病院ごとに保育ニーズが異なる。宮崎病院の利用状況も踏まえて検討を
  進めている。

    

 ○ 人材確保のための経験看護師の募集要件緩和はすばらしい。実際に期待した数は確保できたのか。

  

  (回答)
   今年は50名の応募があり15名の人材を採用した。東京や大阪など県外にいるが、さまざまな事情で
  帰郷したいという人がいた。

    

 ○ 新人看護師研修について、民間病院の看護師を県立病院で研修させてもらえないかとの要望はきていな
  いか。
   また、県立病院ではそのような研修を受け入れる余裕はあるのか。

  

  (回答)
   民間病院の看護師の受け入れは前向きにとらえないといけないと思うが、少ない看護師体制の中、県立
  病院内での研修で精一杯である。民間病院の看護師をどれくらい受け入れ可能か内部で検討しているが、
  厳しい状況にある。

    

 ○ 院内保育を委託しているが委託料はどれくらいか。

  

  (回答)
   月に340万円ほど、半年で1,900万円の委託料になる。
  もっと利用しやすいように検証したい。院内保育は医療スタッフ確保のためには、なくてはならない条
  件である。

  




  ⇒平成22年度上半期の状況について(PDFファイル:249KB)

  ⇒一人一改善運動によるアイディア募集結果について(PDFファイル:120KB)




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