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県立病院事業評価委員会の意見概要(平成23年2月15日開催)

◎  開催日:平成23年2月15日(火)


※ 第二期宮崎県病院事業中期経営計画(案)について説明し、委員長をはじめ、各委員から意見をいただ
 いた。
  (回答)は、当該委員会の場において、病院局が回答した内容である。


 ○ 今までの計画は、各病院ごとに黒字ということが最終目標だったが、現状を見ると、宮崎病院は黒字を
  達成しているが、延岡病院や日南病院は、医師確保が難しいことや地域的な要因もあるので、黒字化は難
  しいということだと思う。確かに病院ごとに黒字化を目指すということが望ましいが、県立病院全体とし
  て黒字化できれば、それだけでもかなり有意義なことだと言えるのではないだろうか。今回の第二期計画
  において、病院全体で収支均衡が達成できれば望ましい。


  (回答)
   今回の計画を策定する中で、各病院ともそれぞれ収支均衡に持って行くことがベストではないかという
  議論をしてきた。しかし、現実を直視すると、延岡病院と日南病院について、努力はしているのだが、医
  師の確保がなかなか難しいということも踏まえ、3つの病院全体で収支均衡を図るということが、この3
  年という短いスパンの中では、現実的な目標ではないか考えている。


 ○ 医師不足の問題については、2〜3年前から厳しい状況にあると思うが、その状況が現在も続いている
  のか、そして、それに対してどういう方向性を持って考えていけばいいのか、その2点に分けて答えても
  らいたい。


  (回答)
   医師数については、全体としては徐々に増えている。しかし、全国的な傾向だが、一つは地域による偏
  在があり、県内においても、延岡病院や日南病院には休診科がある。宮崎病院は、おおよそ充足されてい
  る。もう一つは、診療科ごとの偏在もある。延岡病院では特に神経内科や消化器内科において厳しい状況
  である。全体として休診科が両病院で10名分であり、収支の状況を見ると、この休診科だけで9億円前
  後の影響があると考えられる。こういう状況を踏まえ、今回の第二期計画においては、現在の170名体
  制での計画内容としているので、今後、医師の確保を図りながら、毎年の収支計画を練り直しながら進め
  ていこうと考えている。


 ○ 「地域医療と連携して」と謳っているが、先ほど話があったように、医師の高齢化が進む中で、開業医
  が交替で夜間勤務をして補っているという部分がある。開業医は、次の日、自分の病院での診療があるが、
  こういった高齢の医師が、県立病院の医師の負担軽減を図ることにより、開業医に負担がかかっていくと
  いうことも心配である。これから3か年の計画を進めるに当たって、行政だけでやるのではなく、医師会
  とも十分連携を図ってやっていくことになっているのか。


  (回答)
   延岡の場合は、個人病院があり県立病院がある。そのような中で、全体として地域の皆さんの医療を確
  保するということであり、どっちがどっちだといえない。ただ、高齢化が進んでいき、人口も減少傾向で
  あり、休診している診療科もある。そのため、いろいろな対策を合わせながらやらないといけないし、ど
  こが良い悪いという問題ではない。
   例えば研修医についても、宮崎県全体として少ないため、県立病院に研修医として来てもらえるような
  プログラムの充実を図っていくこととしている。また、県立病院がどんなところか知らない人もいるだろ
  うから、バスツアーで各病院を回ってもらって、それぞれの病院の状況や教育体制をつぶさに見てもらう
  機会を設けることとしており、そういった取組みをするということが大事なことである。
   一方で、大学医局に派遣要請をさらに進めていくことも必要。こういったことを含め、いろいろな対策
  をやっていかないと、「ここの部分だけ」というのはなかなか難しいものがあるのかなと考えている。


 ○ 今、病院の経営改革について議論しているわけだが、医師確保の問題などが、直接医療に関係のない婦
  人大会のような会議の中でも話題としてでてきているということは、まさにこの問題は大きいということ
  を示すものだと思う。
   具体的な基本方針については、資料2の中にまとめていただいているので、こういったことを実際に行
  っていくということも踏まえて、この問題もクリアしていかなければならないというということになると
  思う。
   この基本方針については、このような状況の中で、働きやすい勤務環境を整備していけば、医療スタッ
  フがより効率的に、あるいは生きがいを持って働いていけるということだと思うが、具体的に、「医療秘
  書や病棟クラークを配置する」と、どの程度効率が上がるのか。


  (回答)
   最近の医師の業務として、診療報酬に関係する業務や、診断書及び紹介状の作成などいろいろな事務的
  業務が増えている。医療秘書は、そういうものを医師に代わってやってくれる。学会などの準備や議事録
  の整理もある。これにより、医師の業務軽減には非常に効果がある。
   病棟クラークについては、これまで、病棟に電話がかかってくると、まず、看護師が出て、必要があれ
  ば医師をさがしたりするような業務や看護師資格がなくても対応できる業務を対応することとなる。これ
  も看護師にとっては、かなりの業務改善につながる。また、患者サービスにもなっており、病棟クラーク
  が患者と医療スタッフとの橋渡しをすることで、患者にとって、窓口が一本化し、向上につながる。


 ○ 宮崎病院で病児等保育を試行しているが、その割にはあまり利用者が多くないと聞いていた。その後は
  どうなっているのか。
   また、延岡はこれから実施されるということであるが、見通しはどうか。
   病児等保育については、本当に期待している。特にこれからは結婚しても仕事ができるんだ、預ける場
  所があるんだということが大事である。
   ただ、形を縛ってしまうとせっかくいい条件のものも、宝の持ち腐れになってしまう。そのため、病院
  職員が大いに活用できるように、条件を少しずつ広げていくと、職員の仕事もしやすくなる。延岡病院も、
  いい方向に持って行ってもらいたい。利用者数は増えていくことが当然だと考えている。


  (回答)
   宮崎病院については、1月は43名ぐらいまで伸びてきた。最初は、預けられるのは病児だけという認
  識があったが、これからは、病児だけではなく、突発的な事情で預けたいという方など、いろいろ幅を持
  たせて実施していきたい。
   延岡病院は、現在、全職員を対象にアンケートを実施しているところである。


 ○ これまで、医師の確保や、確保するための環境の整備について議論をしてきたが、今回の計画の中で大
  事なのは資料の10ページにある「経営改善の更なる推進」だと思う。これはまさに収支に関連する話だ
  が、例えば「診療報酬への的確な対応」とあるが、これについて病院局の方で何か補足する点、あるいは
  是非取り組まなければいけないことについて、説明があればお願いしたい。


  (回答)
   診療報酬は2年に1回され、その都度、かなり読み込まないと理解できない部分もある。各病院とも医
  事業務については委託をしているが、その委託業者と職員との連携、例えばいろいろな情報交換や協議な
  どを進めていかないといけない。また、委託業者そのもののレベルアップも図らないといけないというこ
  とで、今回、委託業者のコンペを行い、新たな施設基準確保、請求漏れ及び査定減対策などについて、専
  門家である委託業者から提案をもらう、という考えのあるところを選定するために、入札のやり方も変え
  て、3月1日から新しい体制でスタートする予定にしている。
   その他では、話に出た病棟クラークの配置などもきちんと診療報酬制度に対応できるようにしていかな
  ければいけない。
   私たち正職員だけでは、人事ローテーションもあり、なかなか難しい問題もあることから、そういう意
  味で委託職員との連携を図ることとしており、また、計画にも書いているとおり、3つの病院でも連携・
  情報交換をすることで、例えば、「そこの病院がしているのならば、うちの病院もこうしてみようか」と
  いった連携を行っていくこととしている。


 ○ 未収金について、改善策があれば教えてほしい。


  (回答)
   個人未収金については、一昨年度末で1億7千万円ほどある。件数は、3千件ほどで、1件あたりの金
  額は4万円程度である。各病院に未収金の徴収員を2名ずつ置いている。その徴収員に一生懸命がんばっ
  てもらっており、ここ2年間は、未収金が減ってきている。地道に、家に伺い、分割でもいいから返して
  くださいとやるのが大事である。また、一方で、不納欠損という仕組みもあるので、この仕組みも活用し
  ながら対策を進めたいと考えている


 ○ 公的な病院は、これだけの債務があってもやっていけるが、個人の病院ではとてもじゃないが、もう破
  産しているような状況だと思う。県民にとってはとても不可解というような感じがしているが、県立病院
  と個人病院の診療報酬に差があるのかどうか、それと、県立病院と個人病院の税金の負担が違うのかなど、
  これだけの税金をそこに投資できるのは、病院のあり方が違うからだとは思うのだが、あまりにもその額
  が大きいので、県民から見ると、ここはどうしても理解できないという声もあるので、教えていただきた
  い。


  (回答)
   県立病院と言えども一医療機関であるので、診療行為を行って診療報酬をいただき、それで運営してい
  くということがベストである。一方で、県立病院としての役割として、例えば24時間、救急医療を提供
  するとか、高度特殊医療を担うとか、いわゆる不採算医療や政策医療を担うというところで、一般会計か
  ら繰入金をもらっている。しかし、ベースは診療報酬制度に乗っかった部分で行っているので、一般の病
  院と県立病院とも基本的な仕組みは同じである。不採算医療や政策医療を担うことにより繰入金をいただ
  くという部分が違うだけであり、それぞれ役割が違うので、そういった形になっている。


 ○ 「料金等の見直し」について、何か想定していることがあるのか。それと、未利用部分の活用について、
  何か計画があるのか。


  (回答)
   料金については、診療報酬以外で県独自で条例で定めるもので、病院の個室の使用料や分娩料、文書作
  成などの手数料があり、それについては必要に応じて適当な金額に改定していく。施設の有効活用として
  は、病院内のコインランドリーや自動販売機などの有効活用もあるし、使っていない土地や建物の貸し出
  しなども考えられる。


 ○ それでは、第二期の中期経営計画案についての議論は終了したいと思うが、私の方からこの計画を見て
  感じたことを2点ほど話したい。
   一つは、収支計画にあるように、3病院が一体で黒字を目指すということで、3病院が地域の違いや大
  げさに言えば文化の違いを乗り越えて一体となって改革を進めていくんだという思いが込められていると
  感じている。それを含めて是非、一体となって、難しい問題ではあるが、先ほど話のあった医師確保の問
  題も含めて乗り越えていかないといけないのではないかと思う。もう一つは、これを実行に移していくこ
  とが大変なことであり、それには、病院職員一人ひとりの努力や協力が必要である。この2点についてよ
  ろしくお願いしたい。


 




  ⇒第二期宮崎県病院事業中期経営計画概要版(案)(PDFファイル:155KB)

  ⇒第二期宮崎県病院事業中期経営計画(案)(PDFファイル:402KB)




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