みやざきの味と花101ロゴ 柚子(ゆず)
 
 

●香り豊かに食卓飾る
 香酸かんきつ類(酢ミカン)の女王。夏に青い実を付け、晩秋から初冬にかけて熟す。果色は黄金色となる。
 主産地は西米良村。このほか寒さに強い特性を生かし、高千穂、日之影町など高冷地の山間部でも栽培が盛ん。花は紫色を帯びた白色で、香ばしい香りを漂わせ、5月ごろ、枝の先などに咲く。「モモ、クリ3年、カキ8年、ナシは16年、ユズは30年」と言われるように、ユズは実を付けるまでに長い年月を要するが、本県ではカラタチを台木に接ぎ木して、3、4年で結実させている。
 生産量は1,270トン(1997年)。全国は約13,000トン。徳島、高知、和歌山が産地として有名だが、本県も近年、その仲間入りをしつつある。
 ユズの特徴は香りの素晴らしさ。これは果皮に含まれる芳香油による。またビタミンCが多く、含有量はイチゴ、ミカンの二倍以上。この特徴を生かし、季節を問わず、年間を通して食卓をにぎわしている。
 夏は堅くて青い実を薄く輪切りにして吸い物の吸い口、表皮をおろしてそうめん、ゴマ豆腐、冷ややっこの薬味。秋はマツタケ土瓶蒸し、サンマやイワシの塩焼きなど日本の味の引き立て役。そして冬は搾り汁でポン酢を作り、なべ料理の必需品となっている。
 品選びのポイントは傷がなく、張りがあって、色つや、形のよいもの。
 西米良村ではユズの加工品作りも盛ん。これまでに「ユズ酢」「ユズのみそづけ」「ユズごしょう」「ユズ酢みそ」「ユズもろみ」、菓子類では「ゆべし」「ユズようかん」「ユズ巻きようかん」「ユズアイスクリーム」「ユズジュース」などを開発。ユズが村おこしの核となっている。
 ユズの効用で言われるのが湯に入れれば体が温まり、万病にも効くということ。ここから冬至にはユズ湯に入る風習が伝わる。
森 松平
メモ
 西米良村は1999年4月、西米良温泉カリコボーズの湯「ゆたーと」をオープンさせ、年間10万人以上の入湯者を村内の産物、料理でもてなしているほか、「ふるさと村民制度」「ワーキングホリデー制度」など独自の村おこし運動に取り組んでいる。ワーキングホリデー制度はユズ栽培で人手が不足するとき、村外の人に手伝いをしてもらい、村民との交流を図るのが狙いだ。





柚子(ゆず)の写真
香ばしい香りを漂わせる
酢ミカンの女王・柚子

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