みやざきの味と花101ロゴ 豚
 
 

●なべ料理に好まれる
 宮崎は全国でも有数の豚の産地。中でも宮崎豚の約2割を占める系統豚「ハマユウ」から生産された「宮崎ハマユウポーク」は味、品質ともに優れ、市場で高い評価を得ている。
 宮崎の豚の歴史は明治時代初め、鹿児島の人が都城市で数頭の地豚で飼育を始めたのが最初と言われる。このときの地豚は鹿児島伝来の黒豚とみられる。その後大正、昭和の中期ごろまでは農、漁業の副業として、それ以降は大規模養豚農家も現れ、宮崎畜産を支えてきた。
 飼養頭数は日本経済の動きなどに左右され、年によって増減もあったが、1999年で77万1千頭。全国でのシェアは7.8%で、91年以降、ずっと鹿児島に次いで全国2位の座を維持している。主産地は都城を中心とした北諸県地域と児湯地域。この2地域で県内の飼養頭数の6割を占めている。
 食生活の変化などで肉の需要が増加する中、宮崎豚が全国市場で勝負するには銘柄確立が不可欠。本県がそれに向けて動き出したのが70(昭和45)年。「いとこ同士」の血縁関係でつくり上げ、遺伝的にも似通って、規格もそろった良質で斉一化された種豚の集団「系統豚」の開発に乗り出した。
 「系統豚ハマユウ」の供給体制が実現したのが10年後の80(同55)年。ここから「宮崎ハマユウポーク」が市場に登場、県内外での消費拡大キャンペーンなどを通して銘柄肉豚の座を手にした。現在、県の肉豚出荷頭数に占める「宮崎ハマユウポーク」の割合は約2割。
 味、品質とも折り紙付きで、食材としてレシピは多彩。昔から一般的なのが「トンカツ」。「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」などなべ料理にも好まれ、特にしゃぶしゃぶは「宮崎ハマユウポーク」の人気メニューとなっている。
南村 正明
メモ
 豚肉料理として昔から有名なのが「豚角煮」。中国伝来の料理で、長崎名物・しっぽく料理の1品として知られる。豚肉三枚身を適当な大きさに角切り、フライパンで表面がキツネ色になるまで焼く。熱湯をくぐらせ、余分な脂肪を取る。だし汁、酒、ショウガ、しょうゆ、砂糖などで肉が軟らかくなるまで煮込む。料理店で重宝され、作り方、味付けもそれぞれで工夫されている。





宮崎ハマユウポークの写真
味、品質とも折り紙付き。
畜産県・宮崎を支える

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