
宮崎県感染症発生動向調査2025年第48号
第27巻第48号 [宮崎県第48週(11/24〜11/30) 全国第47週(11/17〜11/23)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和7年第48週(ARIのみ第47週)の発生動向
トピックス
- インフルエンザ(定点把握対象疾患)
インフルエンザの報告数が前週の約1.5倍、1,064人(定点当たり報告数38.0)となり、今シーズン初めて流行警報レベル開始基準値(30)を超えた。昨シーズンよりも3週間早くなっており、県内全ての保健所管内で、流行警報レベル開始基準値(30)又は流行注意報レベル基準値(10)以上である。詳細後述。
全数報告の感染症(48週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核6例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:梅毒1例、百日咳6例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第48週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・第48週の定点医療機関からの報告総数(急性呼吸器感染症除く)は1,347人(定点当たり57.2)で、前週比126%と増加した。
なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、伝染性紅斑で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎であった。
また、第47週の急性呼吸器感染症の報告総数は2,040人(定点当たり72.9)で、前週比122%と増加した。
【インフルエンザ】
報告数は1,064人(38.0)で、前週比154%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約17.2倍であった。年齢群別は15歳未満が全体の約7割を占めた。
【伝染性紅斑】
報告数は54人(3.6)で、前週比146%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.57)の約6.3倍であった。年齢群別は2歳から6歳が全体の約8割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は103人(6.9)で、前週比81%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(12.4)の約0.6倍であった。年齢群別は1歳から3歳が全体の約3割を占めた。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:報告数は5例(定点当たり0.71)で、鍋(3例)、宮崎市(2例)保健所から報告があった。年齢は0〜4歳が2例、5〜9歳が2例、10〜14歳が1例であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部)
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)
(2025年第47週:11月17日〜11月23日搬入分)

○急性呼吸器感染症(ARI)※1サーベイランス検体について、急性呼吸器感染症サーベイランス遺伝子検査マニュアルに従い、検査を実施した。
※1 急性呼吸器感染症(ARI):咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉のいずれか 1 つ以上の症状を呈し、発症から 10 日以内の急性的な症状であり、かつ医師が感染症を疑う外来症例
※2 左記のいずれのウイルスも検出されなかった検体数を計上
全国2025年第47週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数(急性呼吸器感染症除く)は前週比125%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症であった。また、急性呼吸器感染症の報告数は前週比109%と増加した。
インフルエンザの報告数は196,895人(51.1)で前週比135%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約33.0倍であった。宮城県(89.4)、福島県(86.7)、岩手県(83.4)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。
伝染性紅斑の報告数は1,523人(0.65)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.43)の約1.5倍であった。佐賀県(3.8)、宮崎県(2.5)、鹿児島県(2.3)からの報告が多く、年齢群別では3歳から6歳が全体の約6割を占めた。
* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値
インフルエンザ情報《県内第48週、全国第47週(再掲)》
県内第48週インフルエンザ発生動向
11月24日〜11月30日までの1週間で1,064人(38.0)の報告があった。前週比154%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約17.2倍であった。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第47週インフルエンザ発生動向
11月17日〜11月23日までの1週間で196,895人(51.1)の報告があり、前週比135%と増加した。宮城県(89.4)、福島県(86.7)、岩手県(83.4)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の19%、5-9歳が34%、10-14歳が21%、15-19歳が7%、20-59歳が16%、60歳以上が3%であった。
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