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平成16年度インフルエンザの流行予測

宮崎県温泉の泉質について(2)

前回は県内の概況をご紹介しましたが、今回から県内の主な泉質について、順次その分布や効能等をご紹介します。今回は単純温泉についてです。

本県の温泉(療養泉)の泉質別内訳の概要を図1に示しましたが、最も多いのが単純温泉です。単純温泉は全国的にも最も多い泉質となっています。


  1. 単純温泉の定義
    単純温泉とは、源泉の温度が25度以上であるが、含まれる成分の総量がお湯1kgあたり1g未満で、さらにイオウ、鉄等の特殊な成分を含まない温泉を言います。ただし、微量ではあっても一般的に単純温泉にはいろいろな種類の成分が含まれています。含まれる成分の総量がお湯1kgあたり1g以上のものや、特殊な成分を含むものは塩類泉等別の分類になります。
  2. 単純温泉の地域別分布
    単純温泉の県内の地域別分布を図2に示しました。単純温泉は県内各地域に広く分布していますが、京町地域で特に多くみられます。また、泉温の地域別分布を図3に示しましたが、
    京町地域及び隣接するえびの高原地域は泉温42度以上の高温泉が多く、泉温25度未満のものは少なくなっています。
  3. 単純温泉の効能等
    単純温泉には表1に示したように神経痛、筋肉痛等さまざまな効能(適応症)が認められています。単純温泉には無色透明なものが多く、成分をバランスよく含んだ名湯も多いといわれ、成分が薄い分、体への刺激もおだやかです。なお、単純温泉に限らず温泉の利用には食事のすぐ後や飲酒後の入浴をひかえる等さなざまな注意事項があります。また、持病をお持ちの方や体調によっては入浴してはいけない場合もあります。温泉にはそれぞれこのような注意事項が書いてありますので利用の前にはよく読んで入浴を楽しんでください。
表1 単純温泉の主な効能(浴用の適応症)

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、疲労回復等


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