都城保健所管内・周辺部の感染症発生動向
    (定点報告) 34

       第34週(平成23年8月22日〜8月28日)
 
 
一定点当たり患者数:指定された医療機関(定点医療機関)で1週間内に患者(疑似)と診断さ              れ、報告された患者総数を定点医療機関数で割った数

グラフ:縦軸(Y軸)に一定点医療機関における患者数、横軸(X軸)に週単位で表す

文書のカッコ内数値:前週の一定点当たりの患者数

●手足口病;警報開始基準(5以上)
 
*第34週は、宮崎県5.06(前週;6.19)、都城管内1.83(同;4.00)、小林管内6.67(同;3.67)、志布志管内(同;0.67)、鹿屋管内(同;2.60)でした。県全体・都城管内とも減少傾向です。

* 手足口病は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、幼児を中心に夏季に流行が見られる。4歳位までの幼児を中心とした疾患であり、2歳以下が半数を占めるが、学童でも流行的発生がみられることがある。
*CA16、CA10、EV71などのエンテロウイルスが病因となる。ヒト-ヒト伝播は主として咽頭から排泄されるウイルスによる飛沫感染でおこるが、便中に排泄されたウイルスによる経口感染、水疱内容物からの感染などがありうる。

* 臨床症状は、3〜5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2〜3mmの水疱性発疹が出現する。時に肘、膝、臀部などにも出現することもある。口腔粘膜では小潰瘍を形成することもある。発熱は約1/3に見られるが軽度であり、38℃以下のことがほとんどである。通常は3〜7日の経過で消退し、水疱が痂皮を形成することはない。稀に髄膜炎、小脳失調症、脳炎などを合併する。
 
*治療に関しては、特別な治療を要しないことがほとんどである。口腔内病変に対しては、刺激にならないよう柔かめで薄味の食べ物を勧めるが、何よりも水分不足にならないようにすることが最も重要である。
                          (国立感染症研究所 感染症情報センターの文献より)

 ●ヘルパンギーナ;警報開始基準(6以上)
 
*第34週は、宮崎県2.75(前週;4.83)、都城管内1.17(同;2.00)、小林管内1.00(同;0.67)、志布志管内(同;0.00)、鹿屋管内(同;0.40)でした。県全体・都城管内とも減少傾向です。

*ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性発疹を特徴とし、夏期に流行する小児の急性ウイルス性咽頭炎であり、いわゆる夏かぜの代表的疾患である。その大多数はエンテロウイルス属、流行性のものは特にA群コクサッキーウイルスの感染によるものである。

*我が国では毎年5月頃より増加し始め、6〜7月にかけてピークを形成し、8月に減少、9〜10月にかけてほとんど見られなくなる。患者の年齢は4歳以下がほとんどであり、1歳代がもっとも多い。

*感染経路は接触感染を含む糞口感染と飛沫感染であり、急性期にもっともウイルスが排泄され感染力が強い。

*2〜4日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて咽頭粘膜の発赤が顕著となり、口腔内に直径1〜2mmの紅暈で囲まれた小水疱が出現する。小水疱はやがて破れ、浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴う。発熱については2〜4日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失する。発熱時に熱性けいれんを伴うことや、口腔内の疼痛のため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症などを呈する ことがあるが、ほとんどは予後良好である。まれには無菌性髄膜炎、急性心筋炎などを合併することがある。

* 通常は対症療法のみであり、発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンなどを用いることもある。時には脱水に対する治療が必要なこともある。
                   (国立感染症研究所 感染症情報センターの文献より)



  感染症予防の基本は、「手洗いの励行」です!!!

  • *以上の資料は宮崎県感染症情報センター及び鹿児島県環境保健センターの感染症週報あるいは感染症情報を基に都城保健所が作成したものです。
平成23年9月2日作成
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