マスクの効用について
 
 
日本人をはじめ、アジア人はマスクを着用するのが好きなようです。
 
そこで今回は「マスクの効用」について考えてみましょう。

ウイルスはガーゼマスクを容易に通り抜けてしまうため、我が国では風邪予防にマスクは無効という意見が一部にありますし、米国疾病対策センター(CDC)もマスクの地域感染拡大予防の効果に疑問を投げかけています。

しかしながら、マスクを着用することで鼻や喉を乾燥や冷気から、また花粉やチリ・ホコリなどから守ってくれます。
さらに風邪を引いた時など鼻や口からのウイルスを含んだ分泌物を撒き散らさないようにする効果もあります。

関西医科大学耳鼻咽喉科久保伸夫准教授は「マスクの連日装用によってインフルエンザ発症を5分の1に低減できる」と報告しています(Medical Tribune 08年1月10日号)。

この報告をみますと小学1年生から6年生を対象に、7年2月5日から3月2日の間にマスクを連日装用した群と不確実群におけるインフルエンザ発症の有無を調査し、その結果、連日装用した群151名中発症者は3名(発症率2%)、不確実群103名中発症者は10名(発症率9.7%)、装用できない日数が多くなるほど発症率が高くなっています。

以上から、マスクの効用は十分だと思われます。

                                  
   マスクの活用(2)ーマスクの種類と目的
 
マスクとは、一般的に「鼻や口の部分を衛生あるいは防御目的で覆うもの」をいい、使用目的によって作業用と衛生用とがあります。
私達が話題にするのは後者の衛生用マスクです。
そこでマスクの種類と基準、使用の目的などについてお話しします。
   種類、基準そして目的
 
1)サージカル・マスク
医療用として古くから病院や医院で使われてきました。
細菌を含む粒子(4〜5μm)を95%以上除去できるマスクです。

感染した人の咳などによって微生物を含んだ粒子が大気中に拡がるのを防ぐ、即ち「患者から感染していない人への感染経路を防止する」ことを目的としたものと言えます。
 
2)N95マスク 
結核やSARSなどの感染防止に使用されてきました。
Nは耐油性がないことを示し、95は試験粒子(0.3μm)の95%以上を捕集(阻止)できるマスクです。
微生物を含む大気から人への感染を防ぐ、即ち「汚染された大気から感染していない人への感染経路を防止する」ことを目的としたものと言えます。
この様にサージカルマスクとN95マスクは使用する目的が異なっています。
   素材
 
主にガーゼと不織布があります。
ガーゼは通気性や保温、保湿はいいようですが、ホコリ、花粉、微生物などのバリアーとしての性能は低いようです。
一方、不織布はサージカルマスクやN95に使用されており、花粉や微生物などのバリアーとなりえます。

*不織布:織っていない布。強度や伸びに方向性をもたず大量生産でき安価、複数の素材と容易に組み込ませることができ、厚みや空隙を簡単に変更できる長所があるが、強度が劣り透明なものをつくるのが難しい欠点があります。
   正しいマスクの付け方
 
市販されている不織布マスクで、飛散する花粉や微生物などを捕集除去することが可能です。
しかしそれには使用時の注意が必要です。

マスク上部の鼻の部分からの漏れが一番多く、隙間があると飛散しているウイルスや微生物等を吸い込む可能性が高くなります。顔とマスクの間に少しでも隙間ができないよう装着するー特にN95マスクでは重要です。
そのチェック法として、両手でマスクを完全に覆うようにして、ゆっくり息を吐いてみてマスクの周囲から息が漏れなければ正しく装着できているといえます。

漏れていれば再度装着しゴム紐の調整等を試みたり、N95マスクは400種類以上あるといわれていますので、日頃から自分にあった形状やサイズ等のマスクを備えておくことが大切です。
   以上、2回にわたってマスクに関する知識と使い方等をお話ししました。
   

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