宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃvol.8春号
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特集「宮崎の海幸彦たち」

生き物の宝庫である照葉樹の森。そこに降る雨は、落ち葉や岩盤にゆっくりと浸み通り、一本の川となって谷を駆けぬけ、野をめぐり、豊かな栄養を運びながら、ゆったりと海に注ぐ。

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今月の表紙

朝焼けの海を撮影しようとカメラを準備していると、波打ち際をもぞもぞしている丸いものを見つけました。産卵を終えて海へ帰ろうとしているアカウミガメです。普通、ウミガメは夜のうちに産卵をすませて海へ帰るもので、明るくなってから浜にいるのはとても珍しいこと。そそくさと海へ向かう仕草に、生き物の必死さと愛らしさを感じました。
(撮影:芥川仁)

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編集後記

海幸彦、山幸彦の神話を聞いたとき、釣り針の一本ぐらいで海幸もそんなに怒らなくてもいいのでは、と思っていた。今回いろいろな漁法の漁師さんに会い、魚の話、漁の話、道具の話を聞き聞かせていただく中で、現在の漁具は市販品を購入することがほとんどであるが、昔ながらの漁法では、道具は各個人が作ったり、色や材料を変えて加工したり、道具とは経験と知識を詰め込んだ「作品」であることに気づいた。道具によって漁が左右されることが大いにあったわけで、海幸彦が怒る気持ちがよくわかった気がした。

身の回りにあり、観光パンフレットには載らない、人知れず輝いている「宝」。そんな「宝」を発掘していきたいと思います。最後に、取材に協力していただいただいた皆様には、心より感謝いたします。○秀

STAFF
Producer:佐藤秀貴
Director:山出潤一郎
Designer:田中道博・江川俊幸
Editor:山内由里
Photographer:芥川仁・黒木一明・深澤猛志


取材に協力していただいた方々
みやざき観光コンベンション協会・宮崎県総合博物館・日向市・日南市・油津チョロ舟保存会・延岡漁業協同組合・川南漁業協同組合・都井岬観光協会・内藤記念館・宮崎交通株式会社・会席料理花洛・株式会社サンティール (順不同)

 

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