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特集1 総合農業試験場亜熱帯作物支場の紹介
亜熱帯の果物や花がいっぱい。まるでリゾート気分の試験場

 マンゴーや日向夏などの果物は「みやざきの味」として全国に知られるようになりました。
 県総合農業試験場亜熱帯作物支場では、本県の温暖多照な気候を生かして、亜熱帯性作物の試験研究や生産技術の開発に取り組んでいます。

宮崎県総合農業試験場 亜熱帯作物支場 全景
宮崎県総合農業試験場 亜熱帯作物支場

装いを新たに

 県では、この亜熱帯作物支場の試験研究機能をより強化し、県民の皆さんに開かれた施設となるよう、平成8年度から再整備を始めました。
 そして昨年、21棟の研究用温室やトロピカルドーム(大温室)など最先端の試験研究施設が完成しました。
 さらに、この4月には、さまざまな亜熱帯植物を展示する「有用植物園」がオープンします。


■総合農業試験場亜熱帯作物支場・有用植物園 完成予想図

亜熱帯性の果物や花が人気の商品に

 本県の完熟きんかんや完熟マンゴーは「みやざきブランド」として定着してきました。
 また、ジャカランダやアカシアなどの亜熱帯性花木は、観賞用や観光客向けのお土産用鉢物として今後需要が伸びると期待されています。


ジャカランダ ゴレンシ マンゴーの花を観察
ジャカランダ
ゴレンシは、スライスした形が星形になることからスターフルーツとも呼ばれています
マンゴーの花を観察

宮崎ならではの農業を

 そこで同支場では、亜熱帯性の果物や花木、高温性かんきつ類などの新たな研究に取り組んでいます。
 果物では、マンゴーに続く品目としてパパイヤやゴレンシなどの栽培技術の開発が行われています。また、本県の特産物である日向夏やきんかんなどは、甘みを増すための品種改良や産地拡大のための研究などが進められています。
 さらに、ジャカランダなど我が国ではたいへん珍しい亜熱帯性花木の導入や栽培方法の研究にも取り組んでいます。
 また、県民に開かれた試験場として、研究成果の公開や、PRなどで宮崎ならではの農業の振興をめざしています。


新しい観光エリアに

 亜熱帯作物支場は、美しい海岸線で知られる南郷町の青い海を見下ろす絶景の地にあります。
 また、支場内の「有用植物園」に隣接して、道の駅「なんごう」が完成する予定です。ここでは、地元の特産品などが並べられており、郷土料理を楽しむことができます。
 今後、支場の周辺一帯は、大自然を満喫できる新しい観光エリアとしても大いに期待されます。
 皆さんも同支場の見学や植物園の散策で、リゾートの雰囲気を味わって見ませんか。


道の駅「なんごう」 木製デッキからの眺め ロックマウンテン
4月オープンに向け整備が進む道の駅「なんごう」
木製デッキからの眺めは絶景
珍しい多肉植物(アロエやサボテンの仲間)などがあるロックマウンテン

亜熱帯作物支場「有用植物園」
■所在地/
宮崎県南那珂郡南郷町大字贄波3236番地3(〒889-3211)
TEL 0987-64-0012 FAX 0987-64-0657
亜熱帯作物支場「有用植物園」リニューアル
【各エリアの紹介】
エントランスガーデン・オーシャン広場/有用植物園の玄関口。芝生広場や木製デッキからは日南海岸の眺めが楽しめ、リラックスして過ごせます。
トロピカルガーデン/亜熱帯性の花木や女王ヤシなどを展示。歩きやすい木製の遊歩道で、周りの展示エリアに連絡しています。
展望広場・ジャカランダの森/ジャカランダやアカシアなど色鮮やかな花木を展示しています。
ロックマウンテン/珍しい多肉植物などを展示。独特の地形や天然の岩石を生かした空間です。
ジャングルクルーズ/木製の遊歩道を通って、バナナやビロウなどが繁るジャングルの中を探索できます。
恵みの丘/日当たりのよい斜面に、亜熱帯性の果樹を間近で観察できる遊歩道を設置しています。

Interview    
インタビュー1   インタビュー2
二見久雄さん
  ふた      
亜熱帯作物支場 主任研究員 さん
  酒井勝征さん
にえなみ     かつ ゆき  
贄波亜熱帯果樹組合 組合長 さん
 亜熱帯の作物を専門に研究する機関があるのは、国内では東京の小笠原島、鹿児島の奄美大島、沖縄と宮崎の4カ所です。 それだけこの地域が亜熱帯性作物の栽培に適しているということです。
 ここでは、すでに生産されている作物の品質や収量をよりアップさせるための改良試験や、海外の亜熱帯性作物が宮崎での生産に適するかどうかを試す研究などに取り組んでいます。
 この支場や支場内の有用植物園を見ていただいて、多くの皆さんが亜熱帯性の作物に興味を持ってもらえるとうれしいですね。
   11年前、支場で栽培していた果樹を初めて口にしたとき「自分で作れたらどれだけ楽しいだろうか」と感じたのが、マンゴー生産に取り組んだきっかけです。
 毎日の観察と水やハウス温度の管理は大変ですが、果実が実る前にマンゴーの花が咲き誇った場面はとても美しく、苦労も忘れるほど感激します。
 南那珂地域の亜熱帯果樹の生産は、今活気があります。マンゴーの生産は安定していますし、ゴレンシ生産にもめどが立ちました。次に取り組む果樹を見いだすのが、これからの課題です。

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