INDEX

県広報みやざき


知事コラム こんにちは!河野です 6月議会から、本会議でも上着・ネクタイ不要のクールビズとなりました。これまで委員会では実施していたものの、本会議場では、品位や礼節を重んじる観点から認められていませんでした。今回、東日本大震災に端を発する電力需給のひっ迫を踏まえ、節電のため、議会において申し合わせがなされたのです。
 前々から見直し論者だった私としては大拍手。品位や礼節は必ずしも上着やネクタイで保たれるわけではなく、大切なのは議論の中身です。議会の柔軟な対応に深く敬意を表します。
 議会初日、シャツ姿が並んだ議場は、新鮮で明るい雰囲気に。最初に感じた当惑もすぐに解消し、今や、この暑さの中で 上着・ネクタイを着用していたなんて信じられないとさえ思えるほどです。シャツの色も形も、徐々に色とりどりになりました。議論が活性化した印象も。ぜひ議場を訪れ実感してみてください。
 このことで、県庁本館前に立っていた県内最古のフェニックス(樹齢99年)を思い出しました。一昨年5月21日、並び立っていた3本のうち、中央のフェニックスが寿命を迎え、伐採・撤去されたのです。
 宮崎県庁の顔とも言うべき木。それまで、3本のフェニックスが並び立つ姿こそ基本だと考えていました。思い入れのある県民も多く、伐採は重い決断でした。
 しかし、ひとたび左右2本になってみると、その姿形もすっきりしていい感じです。
県庁前庭でイベントを行う際、空間をより有効に使うことができるようになりました。
 〈変わってもいいもの、変えるべきものについて、もっと柔軟に考えたらどうか〉そんなことを、このフェニックスから身をもって教わったように思います。
 東日本大震災を契機として、わが国のあり方が見直されています。防災対策、エネルギー政策、社会経済活動、まちづくり、家族や地域の絆など。私たちも、発想の転換を図り、身の回りの「変わってもいいもの、変えるべきもの」について、改めてチェックしてみたいところです。

TOP