「県庁本館」は、かつては観光施設として注目されていませんでしたが、今では宮崎観光の定番となり、連日のように観光バスが停車し、多くの観光客でにぎわっています。
このように、現在は県外の人にはあまり知られていないものや県民の皆さんには当たり前と思われているものでも、見せ方の工夫やアピールの仕方によっては、魅力ある観光資源と成り得るものを、公募などの県民参加により発掘し、10件を宮崎観光遺産に選定しました。
選ばれた10件は、宮崎ならではの神話ゆかりの地、宮崎が発祥・オリジナル、他にないユニークさなど、いずれもすばらしい魅力を備え、誘客の可能性を秘めています。
県では、地域が主体となった受入体制の整備などの応援や積極的な情報発信によるアピールを予定しています。
今後1年間にわたり「宮崎観光遺産」を紹介していきますので、ぜひ県民の皆さんも訪れてその魅力を知っていただき、県民総力戦による宮崎のアピールをお願いします。
イザナキノミコト・イザナミノミコトの国生み神話に登場する場所が阿波岐原(みそぎ池)です。
火の神様カグツチノカミを生んだことで大やけどを負い、亡くなってしまったイザナミノミコトを追って黄泉(よみ)の国へと行ったイザナキノミコトが汚れをはらった(みそぎをした)場所として伝承されています。古事記にも「筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘の小戸の阿波岐原(あわきがはら)」との記載があり、お祓いの際の祓詞(はらえことば)でも使用されています。
みそぎ池は、一ツ葉海岸に隣接する阿波岐原森林公園内にあり、近くにはイザナキノミコトを祀る江田神社をはじめ、シーガイアやフローランテ宮崎など多くの観光施設があります。