結核という病気は、過去の病気のイメージがありますが、日本では現在、年間約3万人が結核にかかり、2千人以上が亡くなっている重大な感染症です。
結核は、重症の患者さんの咳やくしゃみによって空気中に排出された結核菌を吸い込むことによって感染しますが、感染した人が必ず発病するわけではありません。
通常は身体の免疫機能が働いて、菌の増殖を抑えますが、結核菌は免疫力だけでは完全に殺すことはできないため、高齢や糖尿病などで免疫力が弱まると、再び菌が増殖を始めて発病するというケースが増えています。
新登録結核患者数(人) |
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全国 |
宮崎県 |
平成15年 |
31,638 |
221 |
平成16年 |
29,736 |
219 |
平成17年 |
28,319 |
188 |
平成18年 |
26,384 |
202 |
平成19年 |
25,311 |
188 |
また、働き盛りの年代で受診が遅れて感染が広がるケースもあります。
もし、結核と診断されても、薬を6カ月間毎日きちんと服用すれば治りますが、自分の勝手な判断で服薬をやめてしまうと、薬が全く効かない多剤耐性結核になることもあります。
県では、これを防ぐために患者さんの服薬を医療従事者などがサポートするDOTS(直接服薬確認療法)に取り組んでいます。
県民の皆さん一人ひとりが結核に関心を持ち、正しく知ることが感染予防への第一歩です。
皆さん、早期発見・早期治療に努めましょう。
健康増進課 0985(26)7079
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