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県広報みやざき

健康レポート

その咳、結核かも。
 結核という病気は、過去の病気のイメージがありますが、日本では現在でも年間約2万4千人が罹患し、2千人以上が亡くなっている我が国最大級の感染症です。
 結核は、患者さんの咳やくしゃみによって空気中に排出された結核菌を吸い込むことによって感染します。ただし感染した人が必ず発病するわけではありません。結核に感染しても、健康で体力があれば、通常は免疫機能が働いて結核菌の増殖が抑えられます。ところが、栄養状態が悪かったり加齢とともに体力が衰えてきたりすると、結核菌に免疫力が負け、結核菌が活動しはじめます。とくに高齢者の発病が増えています。
 もし、結核を発症しても、毎日きちんと薬を服用すれば治ります。しかし、薬を飲むのを勝手にやめたり、指示されたとおりに飲まなかったりすると結核菌が薬に対して抵抗力(耐性)を持ってしまい、薬の効かない結核菌(耐性菌)になってしまう可能性があります。医師の指示に従い、きちんと薬を飲みましょう。宮崎県では結核患者の方がきちんと治療が完了できるように、医師や保健師などが患者さんの服薬を直接確認するDOTS(直接服薬確認)事業の推進を行っています。
 結核にならないために、また家族や友人に感染させないためにも、早期発見、早期治療が大切です。定期的な健康診断をきちんと受け、次のような症状が長く続く場合は医療機関を受診しましょう。
 ・ 咳(せき)が2週間以上続く
 ・ 痰がでる(血が混じる)
 ・体がだるい
 ・微熱が続く
 また、65歳以上の方などは法令に基づいた定期的な健康診断を受けましょう。
 健康増進課   0985(44)2620
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