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県広報みやざき


【特集】

ストップ地球温暖化〜低炭素社会の実現を目指して〜

温暖化の現状

 世界の平均気温は、2005年までの100年間で0.74℃上昇し、また、近年になるほど温暖化が加速していることが、最近の報告で明らかになりました(※1)。この原因は、人間が石油や石炭などの化石燃料を大量に燃やし使用したことで、二酸化炭素等の排出が急速に増加したことにあります。現在、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量は、森林などの自然界が吸収する量の2倍を超えているといわれています。
 このまま温暖化が進行すると、地球環境に対して、より深刻でさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあります。
 このため、「世界全体の排出量を自然界が吸収できるレベルに抑える」という低炭素社会の実現を目指し、世界が一丸となって、地球温暖化防止対策に取り組まなければなりません。
※1: 気候変動にかかる政府間パネル(IPCC)
第4次報告書(2007年)
 
地球温暖化により引き起こされると考えられる影響
写真提供:全国地球温暖化防止活動推進センターホームページより http://www.jccca.org/

県の取組

木質ペレット森林資源の保護・活用
 森林は二酸化炭素の吸収源であり、地球温暖化防止に大きな役割を果たす貴重な資源です。
 県では、植栽未済地対策や間伐推進など、森林資源の循環利用を図るために、総合的な対策を進めています。
  また、林地残材や間伐材を利用した「木質ペレット」を重油などの代替燃料として活用するための取組を推進しています。木質ペレットは、燃焼しても地球上の二酸化炭素の総量に影響を与えないため、環境にやさしい燃料として期待されています。
平成20年より稼動した大規模木質ペレット工場 株式会社フォレストエナジー門川太陽光発電システムの普及促進
 本県の恵まれた日照条件を生かし、太陽光発電の拠点づくりをめざした「みやざきソーラーフロンティア構想」を推進しています。その取組の一つとして、融資制度や補助制度を設け、住宅用太陽光発電システムの一般家庭への普及に努めています。


県庁エコプラン
 県では、県庁自らが一事業者として地球温暖化防止や環境保全に取り組む「宮崎県庁エコプラン」を策定しました。これまでの環境マネジメントシステムの成果を踏まえ、一斉消灯やグリーン購入の徹底など全庁をあげて「省エネ」「省資源」への取組を強化し、二酸化炭素排出量の一層の削減を目指します。

家庭から始める温暖化防止

 地球温暖化防止のため、6月20日から7月7日にかけて「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」が全国で実施されます。県でも、施設の照明を落とすなど、ライトダウンに努めます。
 この機会にぜひ、ご家庭や事業所でも消灯にご協力いただき、日ごろなにげなく使っているエネルギーについて考えてみてはいかがでしょうか。
 地球温暖化を防止するためには、一人ひとりの実践が重要です。クールビズ、こまめな電源オフ、エコドライブの実践、買い物の際はマイバックを常に携帯してレジ袋を断る…など、身近にできるちょっとしたエコアクションを積み重ね、環境にやさしい生活スタイルを選択していきましょう。

昨年度の「みどりの特別企画展」環境講座の様子6月は環境月間です
 6月5日は「環境の日」、6月は「環境月間」です。県内でも「みどりの特別企画展〜だれでもかんたんエコライフ〜」(県立図書館6月1日〜13日)をはじめ、各地でさまざまなイベントが予定されています。ぜひご参加ください。
(「みやざきの環境」ホームページでイベント情報を提供しています。)
http://eco.pref.miyazaki.lg.jp/index.html

 環境森林課 0985(26)7084
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