県広報みやざき
医師不足が深刻化する中、「休日(夜間)の方が空いているから」、「平日や日中は用事があるから」といった安易な理由で時間外受診をする、いわゆる「コンビニ受診」の増加が、医療現場に深刻な影響を与えています。 これらは、疲弊した医師の退職など、医療提供体制の崩壊に直結する極めて深刻な問題です。
時間外(休日・夜間)の診療体制は、あくまで「緊急事態に備えた少人数の体制」です。 そこに緊急性のない患者さんが次々と訪れると、一刻を争う重症救急患者さんの対応ができなくなります。 また、医師の負担がますます大きく、過度なものとなり、医師の離職といった悪循環につながります。
かかりつけ医とは、皆さんが普段から受診することで、信頼関係を持ち、さらには、日ごろからの健康管理や、救急時の診療を行う「地域の医師」のことです。 かかりつけ医に自分の病歴や体質を知ってもらえれば、救急時にも安心して診療してもらうことができます。 また、日ごろから健康管理をしてもらうことによって、病気の予防、早期発見、早期治療につながります。
地域の救急医療体制を守るためには、県民の皆さん一人ひとりが「適正受診」を心掛けることが不可欠です。平日や日中に受診可能な方は、必ず平日や日中の受診をお願いします。
医療薬務課 0985(26)7055