
近年、GPS(汎地球測位システム)の普及により手軽に現在地の座標を知ることができるようになりました。GPSは人工衛星からの電磁波を受信することによって現在の位置を知る測位システムです。これにより森林内の造林地、路網、治山ダムなどの位置(座標)を正確に把握し、森林施業図に図示することができます。ただし、GPSデータは経度緯度座標系、森林施業図は平面直角座標系で表示されているため、座標を変換する必要があります。
そこで、今回は平面直角座標系から経度緯度座標系への変換について、座標変換ソフト「TKY2JGD」を使って、ご紹介します。
森林施業図は旧日本測地系という日本固有の基準を使用した平面直角座標系で表示されています。この座標系は日本全国を19地域に分割し、各地域に座標原点を設け、その原点を通る縦軸をX軸とし、横軸にY軸をとります。本県は地域2に属し、座標原点は北緯33度、東経131度と定められています。
森林施業図では500m毎に格子線が引かれており、定規を使えば10m単位まで読み取ることが可能です。当センターは西郷村16-13Bから、X=-63490m、Y=40610mに位置することが分かります。

図-1 林業技術センター周辺(西郷村 16-13B)
「TKY2JGD」は国土地理院のホームページ(http://www.gsi.go.jp/)からフリーでダウンロードできるソフトです。操作は簡単です。(1)で平面直角座標を、(2)で2(地域番号)を選択します。次に(3)のXとYに森林施業図から読み取った値を入力した後、(4)「→」をクリックすると(5)に結果が表示されます。例えば、X=-63490m、Y=40610m(当センター)を変換すると、旧日本測地系では北緯32度25分35.91秒、東経131度25分54.73秒と算出されます。世界測地系(世界基準)での座標は右側に表示されます。この座標値をGPSに入力し、ナビゲーション機能を使えば、目的地にたどり着くことができます。

図-2 座標変換ソフト「TKY2JGD」