
航空機からの空中写真は、国及び県により全国土を対象に定期的に撮影されており、林業分野では森林計画業務や林相調査等に広く利用されてきました。
空中写真は、レンズや地形による歪みを持つという性質があり、特に山間部などの高低差のある地形ではその歪みが大きく、正確な位置からずれて写っています。このため、写真から距離や面積を計測したり正確な位置を把握することはできません。歪みを補正した空中写真(オルソフォト)を作成することも可能ですが、これには特殊な機器と費用、時間が必要でした。
しかし、最近では、オルソフォト作成機能を持つGIS(地理情報システム)ソフトにより、簡単に作成することが可能となりました。
そこで、今回はGISソフトを利用した空中写真のオルソフォトをご紹介します。
空中写真をオルソ化するためには、まず写真をスキャナで読み取りパソコンに取り入れます。この写真に、地図やGPS(汎地球測位システム)で取得した座標及び標高値を与え、あとはGISソフトのオルソ化機能を実行すれば、自動的にオルソフォトができあがります。(写真1)
GISソフトで作成したオルソフォトは座標情報を持っているため、地表物の正確な位置把握やGPS測量結果の表示、目的地へのナビゲーションも可能となります。
また、距離や面積の計測、正確な林相把握での利用のほか、地図としての利用も可能です。さらにGISソフトの立体表示機能(写真2)等を活用すれば、森林施業図等の地図を見慣れていない森林所有者や一般の方に対して、よりわかりやすい森林情報の提供が可能となります。


写真2 オルソフォトの立体表示