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宮崎県林業技術センター

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林業みやざき:No.461(2000年 月)より

高性能林業機械の生産性等について(No.461)

1はじめに

本県で高性能林業機械がしようされるようになり既に10年以上を経過しています。
当初は民間事業体が中心となって導入してきましたが、機械のリースを行う宮崎県林業機械化センターが平成6年に設立され、積極的な高性能林業機械の導入がすすみました。
この結果、図1-1に示すように、高性能林業機械は、平成11年度末現在で193台が導入されました。
機械導入の初期にはハーベスタやプロセッサのような伐木造材作業を行う機械が多くを占めましたが、最近ではタワーヤーダやフォワーダのような集材・運材作業用の機械も導入されるようになってきました。
このような状況を踏まえ、林業総合センターでは、高性能林業機械を使用した素材生産について労働生産性や生産コスト等の事例調査を行ってきましたので紹介します。

図1-1高性能林業機械の推移の図

2間伐作業

事例1から事例4までは何れも定性間伐を行い、チェーンソーで伐倒・造材した木材をタワーヤーダで集材したものです。事例1と2は人力で、事例3と4はグラップルではい積したものです。この事例で見ると、グラッブルをしようしたものが生産性が高く、生産コストも低くなっています。

事例1の図
事例2ーの図

3皆伐作業

事例5から事例8までは、皆伐作業に係るものです。何れの場合も全木集材が行われており、作業はチェーンソーで伐倒し、グラップルで届く範囲をグラップル集材し、残りは、他の方法で集材し、それをハーベスタで造材・はい積するという方法が基本となっています。事例5は、グラップル集材ができない範囲については、T30(スキッダ)とウインチ付グラップルを2カ所に対待させて配置し「つるべ」を動かすような方法で集材したものです。
次いで、ハーベスタが造材・はい積を行い、一部のはい積にはフォワーダも使用しています。事例6は、グラップル集材ができない範囲について、ウインチ付グラップルとT30がそれぞれ単独作業としてウインチ集材を行い、その後、ハーベスタで造材・はい積を行ったものです。T30には、ハーベスタが作業し易いように、もう一台のグラップルが付いて材の整理を行いました。事例7は、グラップル集材した残り部分について、1タワーヤーダで集材し、その材をハーベスタが処理し易いようにグラップルで材の整理を行う方法、2ウインチ付グラップルでウインチ集材する方法、 3T30でウインチ集材し、その材をグラップルで整理する方法です。以上の3つの方法で集材したものをハーベスタで造材・はい積を行います。なお、タワーヤーダとT30の材整理は同一機械が兼ねており、T30の荷掛けは、この材整理のオペレーターが兼ねています。また、大径材を造材するため、ハーベスタオペレーターの他に1人付いています。事例8は、T30の集材に材整理のグラップルが付いていないもので、他の作業は事例7と同じとなっています。
以上、4事例の生産コストを比較すると、事例5、6が低くなっています。これは、集材行程にタワーヤーダが加わることや、平均集材距離、等の要因が関係していると考えられます。

事例3の図
事例4の図
事例5の図
事例6の図
事例7の図

4おわりに

間伐4事例、皆伐4事例についての使用機械の組み合わせや作業の方法を紹介しました。間伐については、要間伐林分が多数ありますが、間伐作業に高性能林業機械の使用事例が少ない状況にあります。皆伐作業については、多くの現場で高性能林業機械が使用され、生産性を高め生産コストを引き下げるために、それぞれの現場で工夫を凝らした作業が行われています。現在、多くの高性能林業機械現場では、地形要因、林道や作業路等の路網配置、機械の種類・台数などにより、作業方法が決定されるものと考えられます。今後、さらに多くのデータを収集し、現地に適した効率的な機械の組み合わせや、作業方法等について検討していきたいと考えているところです。
(育林経営部 田原國治)

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