令和3年度ローカル5G等を活用した地域課題解決実証事業に係る取組紹介
1.本事業の概要
- (1)事業名
ローカル5G等を活用した地域課題解決実証事業
- ローカル5Gとは、携帯電話事業者による全国向け5Gサービスとは別に、地域の企業等の様々な主体が自らの建物や敷地内で5G技術を使ったネットワークを構築し、5Gの特徴である超高速、超低遅延、多数同時接続といった環境を利用可能とする新しい仕組み。
- (2)事業の目的等
本県においては、中山間地域を中心に人口減少が急速に進んでおり、特に生産年齢人口が減少しているなど、地域の維持存続には様々な課題が存在しております。
そのような課題を解決する手法の一つとして、ICTの活用があり、全国的には先駆的な事例が生まれつつあります。
そのため、今回新たなインフラとして注目を集めているローカル5G(超高速、超低遅延、多数同時接続という特徴あり)環境を設定し、本県における課題解決及び地域活性化に資するモデルを創出することとして事業を実施しております。
2.令和3年度:具体的に実施した内容
令和3年度ローカル5G等を活用した地域課題解決実証事業(県からの委託事業)については、株式会社ケーブルメディアワイワイに委託し、日向市をフィールドに実施。
(1)主な事業の実施場所
- ア:日向市お倉ヶ浜海水浴場、STAIRSOFTHESEA、日向市細島周辺、まちの駅とみたか物産館、日向市役所等
(2)事業の実施体制
- ア:株式会社ケーブルメディアワイワイ(実施主体)
- イ:その他、協力事業者等
(日向市、日向市観光協会、日向市サーフィン協会、日本ワーケーション協会等)
(3)事業の内容
日向市をフィールドにローカル5G等を活用した地域課題解決実証事業を実施。
ポストコロナに向けた次世代観光のための実証事業
- サーフィンの自動撮影
- 有線接続不可な場所において、ローカル5G技術を活用。
- 来訪者及び車両ナンバーの集計
- 有線接続不可な場所において、ローカル5G技術を活用。
- 360度カメラによる魅力の発信
- 360度カメラから撮影された高画質映像をローカル5G技術によるリアルタイム配信。
- 新たなXRコンテンツの開発
- バーチャルと現実を融合した新たな次世代観光ガイドの開発。
- デジタルツインを活用した効果的なみちの駅運営
- その他
- 電動キックボードを活用した観光地周遊やローカル5Gとドローン技術を組み合わせた映像伝達なども実施予定。
ポストコロナに向けたワーケーションの高度化
- よりリアルに近いテレワーク環境の実現
- 卓上ロボット、電子黒板、リモートコミュニケーションツール、ローカル5Gの特徴である大容量通信、低遅延などの特徴を生かしたセキュアな環境整備によるリアルに近いテレワーク環境の実現。
なお、事業全体の概要については、下記ファイルのとおり。
(4)技術的な検証
今回の実証事業では、ローカル5Gをはじめとする様々な通信規格(wi-fi6、地域BWA)を活用したハイブリッドネットワークを構築し実施。それぞれの通信規格における技術的な検証も実施予定。
3.本事業についての問合せ等
- (1)本委託事業担当
- 宮崎県総合政策部情報政策課先端ICT利活用担当主査菊田智彦
- 電話:0985-26-7046