トップ > くらし・健康・福祉 > 保健・健康づくり > 感染症対策 > 結核の発生届、入院・退院届について(医療機関の方へ) > 結核集団感染事例の発生について(2023年1月)
掲載開始日:2023年1月27日更新日:2023年1月27日
ここから本文です。
都城市の社会福祉施設にて、初発患者に加え、結核発病者3名(利用者3名)、感染者2名(利用者2名)が確認され、結核の集団感染が発生したことが判明しましたので、県民の皆様への注意喚起の観点からお知らせします。
なお、発病者及び感染者は既に治療を受けており、接触者については引き続き保健所にて調査および検査を行なっています。
令和4年9月26日 | 医療機関から都城保健所に発生届(初発患者)提出。 |
---|---|
令和4年9月27日 | 都城保健所が調査を開始。 |
令和4年10月 |
対象者33人(施設職員・利用者含む)に対して接触者健診を実施。 |
令和4年12月~ |
利用者に対する、接触者健診を追加実施。 |
発病者3名は入院治療、感染者2名(感染性なし)は通院での服薬治療を行なっている。
*結核の集団発生とは:
同一の感染源が2家族以上にまたがり、20人以上に結核を感染させた場合を言い、発病者1人を6人の感染者に相当するとして感染者数を計算する。
結核とは、結核菌という細菌によって主に肺に炎症が起きる病気です。
現在、全国で年間約1万2千人、宮崎県では年間100人前後の感染が毎年新たに報告されています。
結核は誰もがかかる可能性があり、治療により治る病気です。
結核を発病して排菌している人の咳やくしゃみに含まれた結核菌を吸い込むことで感染します。
発病すると、痰のかからむ咳・微熱・身体のだるさなど、風邪に似た症状が2週間以上続きます。
ときに、血痰、食欲低下、体重減少などがみられるようになります。症状がはっきりと現れにくい高齢者では、食欲低下や体重減少がサインとなる場合もあります。
また、骨や腸管、腎臓など、肺以外の臓器にも病巣を作ることがあります(肺外結核)。
胸部エックス線検査、喀痰検査、血液検査などにより、結核の感染・発病の有無を検査します。
治療では、抗結核薬を6ヶ月以上使用します。感染性がある場合は入院が必要です。
発病している場合でも、早期に発見されれば感染性がないため、入院せずに治療が可能です。また、一般に、薬を飲み始めて約2週間で感染性はほぼなくなります。
結核は過去の病気ではありません。
早期発見のためには、定期健診と、早めの医療機関受診がポイントとなります。
結核は早期発見・早期治療により完治する病気です。
こういった症状が2週間以上続く場合は、早めにお近くの医療機関(胸部エックス線検査設備のある内科や呼吸器科)を受診しましょう。
H26 | H27 | H28 | H29 | H30 | R1 | R2 | R3 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全国 | 19,615 | 18,280 | 17,625 | 16,789 | 15,590 | 14,460 | 12,739 | 11,519 |
宮崎県 | 169 | 161 | 143 | 120 | 97 | 101 | 96 | 88 |
H26 | H27 | H28 | H29 | H30 | R1 | R2 | R3 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全国 | 44 | 42 | 45 | 38 | 45 | 25 | 17 | 6 |
宮崎県 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |