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掲載開始日:2019年7月9日更新日:2019年7月9日

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山林での無人ヘリによる除草剤散布について

提言

(性別:不明、年齢:不明)

宮崎県では林業の担い手不足が課題となる中、苗木周辺の雑草を刈る「下刈り」を省力化するため、無人ヘリによる除草剤散布の技術開発を進めているという記事を読んだ。
人手不足などの状況もわかるが、山に無人ヘリで除草剤を散布するということは、近隣の住民生活に悪影響を及ぼさないのか。地下水汚染などは起こらないのか。
目先の利便性にとらわれず、冷静な判断をしてほしい。

回答

「無⼈航空機による下刈り省⼒化技術開発」の取組について、背景や目的、⽅針について説明させていただきます。

本県の林業従事者は、平成7年の4,232⼈から平成27年には2,222⼈(⾼齢化率22.7%)に半減するなど、林業の担い⼿不⾜と⾼齢化が深刻化しています。全国有数の林業県である本県にとって、再造林を通じた森林造成は次世代の県⺠の⽅々のためにも重要な課題であります。

森林を育てる作業の中で下刈は、⼭間部の不安定な斜⾯において、暑い時期に多くの⼈⼿を掛け、ハチやヘビなどを避けながら⾏なわれるため、たいへん過酷な作業となっています。このため、新規林業従事者が定着できない原因の⼀つともなっており、今後、労働⼈⼝が減少する中で、⼈⼿不⾜から下刈できない箇所の増加が、懸念されているところです。

御提⾔にありました、「無⼈航空機による下刈省⼒化技術開発」は、このような問題意識のもと技術開発を⾏うものであり、その実⽤化に当たっては、農薬の散布に関する懸念事項にも⼗分配慮して検討を進める必要があるものと考えております。
そこで、今回の技術開発では、⼟壌流出や他の植⽣、下流域への影響について、既存及び今回の試験結果をもとに慎重に検証していきたいと考えております。

これらの分析結果を踏まえ、散布する農薬や散布⽅法、下流域への影響などについて慎重に議論し、実証を重ねつつ様々な御意⾒を聴きながら環境に配慮した技術の開発を進めていきたいと考えております。

 

お問い合わせ

環境森林部山村・木材振興課企画・木質バイオマス担当

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メールアドレス:sanson-mokuzai@pref.miyazaki.lg.jp