掲載開始日:2022年2月7日更新日:2022年2月7日
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こんにちは!
企業局北部管理事務所電気担当の新人です!
今回は、日向市東郷町にある北部管理事務所について紹介します!
北部管理事務所では、2級河川の耳川から取水した水を浄化し、約10km先の日向細島工業団地に立地する工場に送水しています。
送水の歴史は古く、昭和39年から送水を開始し、今年で58年目になります。
細島工業団地へ送水する際は、浄水場の沈砂池でゴミや砂を取り除いていますが、大雨などで河川の水が濁った場合は、一旦、沈殿池において薬品を加え、濁りを取り除いてから送水しています。これを「濁水処理」と呼んでいます。濁水処理時には3交代制勤務になり、夜勤もあるので体力との勝負です。
それでは、北部管理事務所の施設を簡単に紹介します。
取水口です。
耳川から川の水を取水します。きれいな川の様子が見られるので、私のお気に入りの場所です。
沈砂池です。
耳川から取水した水のゴミや砂を取り除きます。
沈殿池です。
大雨などで水の濁りがひどい場合は、ここで薬品を加えて、濁りを取り除きます。
ポンプ室です。
北部管理事務所の心臓であるこのポンプを使い、工業用水を送ります。ポンプが止まってしまうと送水ができないので、日々の動作確認や定期的なメンテナンスが欠かせません。
ところで、皆さんは、薬品を加えると、どのように濁りが取れるのかご存じですか?北部管理事務所で使用する薬品は、パック(PAC)です。これは、濁りを落とす薬品として、他でもよく使われているものです。
パックです。
無色透明で、ヌルヌルしています。気をつけないと手が荒れてしまいます。
次は、濁水処理の効果を示した写真です。
パックを加えて攪拌(かくはん)すると、一目見ればわかるように濁りのないきれいな水に変わります。
濁水処理前
濁水処理中(濁水にパックを加え撹拌中)
濁水処理後(15分後)
毎回、地元の小学生を対象とした見学ツアーで実験をすると、生徒の皆さんも驚きます。
ここで、少し注意があります。加える薬品の量には、毎回、濁水に応じた適量があり、少なすぎても、多すぎても駄目なのです。
適当に「取りあえず、余計に薬品を多めに入れておけば、安全!」ということにはならないので、濁水の状況を把握し、処理水の状況を確認しつつ、薬品の添加量を変える作業が必要です(実際は、機械が自動で最適な量を添加します。)。
そして、濁水処理の済んだきれいな水が水管を通って工業用水を使用する企業に供給されています。細島工業団地の工場を見るたび、工業用水を送り続けることの大切さ、責任を感じます。
配水池です。
約10km離れた浄水場から送られた濁度20度以下の水を貯めて、ここから13の企業に配水しています。
以上、北部管理事務所の紹介でした。Youtubeで紹介動画も配信しています。(下のQRコード又はURLから!)
また、機会があれば、様々な情報を発信していきますので、よろしくお願いします!
企業局総務課
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