掲載開始日:2022年3月22日更新日:2022年3月22日
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こんにちは!北部管理事務所の土木担当です!
今回は、【送水管路の点検】について紹介します。
北部管理事務所では、2級河川耳川から取水した河川水を浄水場(日向市東郷町)から約10km先の日向延岡地区新産業都市の細島工業団地まで、水(工業用水として)を送っています。
工業団地へ水を送るためには、浄水場から配水池に送水するための「送水管」と配水池から各々工場へ配水するための「配水管」が不可欠であり、これら送・配水管が破損すると水を送れなくなるばかりか、付近の住民の方々にも大変なご迷惑をおかけすることになりますので、定期的に施設の点検を行い、異常が無いかどうか確認を行なっています。
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工業団地へ送水しながら作業を開始し、配水池の水が無くなる前に点検を終えます。その後、浄水場からの送水を再開し、翌日の朝までに配水池の水を再び満杯にします。
この工程を点検すべてが終わるまで繰り返すことになりますが、配水池の水位は浄水場からの送水停止後1時間で約40cm下がるため、これを考慮すると1日での点検作業時間は約6時間に限られます。
配水池の状況
初めのうちは勢いよく水が抜けますが、徐々に水の勢いは弱くなりますので、排水ポンプを使いながら水を抜きます。
水抜き作業の状況
管路内への入り口は、地上から約15m下にあるので、マンホールの入り口から送風機で空気を送りながら、ガスセンサーを使って酸素と硫化水素の濃度を測定します。酸素と硫化水素の濃度に異常値が出た場合は、重大事故につながりますので、ガスセンサー画面とニラメッコしながら点検者は慎重に降りていきます。
送水管路入坑の状況
管内は、暗くて狭く水もいまだ残っています。胴長を着て腰をかがめながら、ライトの明かりを頼りに進み、管に破損や変形がないかなどを点検します。
送水管路の内部点検状況
冬の寒い中、点検業者さんと一緒に約1週間かけて点検を行いましたが、異常は見つかりませんでした。
私は、今年異動してきましたので、今回初めて管路の中に入りました。
1日目は、地下の暗く狭い場所に入ることに不安があり、実際に入ってみても何か落ち着かなく、早く外に出たい気持ちでいっぱいでしたが、2日目、3日目と入る回数が増えるにつれて、しだいに慣れていきました。
今後も定期的な点検・補修を行うことで、未然に事故の発生を防ぎ、工業用水の安定供給に努めてまいります。
今回は、以上です。
また、機会がありましたら様々な情報を発信していきますので、よろしくお願いします!
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