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更新日:2019年9月30日

平成30年度Voter's Seminar(ボーターズ・ゼミ)第2回目

第2回目「政治のわかりやすい読み解き方」講師:河野州昭氏、久保真一朗氏

平成30年7月28日(土曜日)に、宮崎大学まちなかキャンパスで実施しました。当日は、高校生、大学生、若手社会人の合計14名の参加がありました。講師は宮崎日日新聞社の論説委員長であります河野州昭氏と記者の久保真一朗氏をお招きして、記者の視点から「政治のわかりやすい読み解き方」というテーマで講義していただきました。以下、講義の概要です。

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【講師:河野州昭氏(宮崎日日新聞論説委員長、宮崎県明るい選挙推進協議会副会長)】

記者として仕事をしてきて感じることとして、図書館や運転免許センターでの講習、裁判員裁判などをみていると、日本人は節度と秩序を守れる人々だと、素晴らしいなと感じています。

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少数者の意見を聞くことは大事です

最近、宮日の紙面に、LGBTの連載記事を載せています。少数者だからといって、その意見や気持ち等を無碍にする社会であっていいのでしょうか。いろんな意見があっていいし、その意見に耳を傾けることは大事だと思っています。あと、これは少数者の意見というわけではないんですが、女性議員の数も少ないのでもう少し増えるといいんじゃないかなと感じてます。

五ヶ瀬町の議員立候補者がいない!?

今年行われた五ヶ瀬町議会議員補欠選挙で、立候補者がでてきませんでした。五ヶ瀬町の選管スタッフも夕方5時に立候補を締め切るまでは待ち長い時間だったのではないかと想像してます。選挙の結果、欠員を補充できなかったので、現在欠員の状態で議会を運営しています。なぜそうなったのか。なぜ五ヶ瀬町で議員になりたいという人が出てこなかったのか。想像することが大事だと思います。

本日は県庁所在地に住んでいる方が多いようですね。想像力を働かせることが大事です。都市にいても、山間部のことにも思いをはせることはできるし、そうすることが大事なことだと思います。

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人は一生で何回選挙にいくでしょう?

(生徒:100回くらい。)

近いですね。だいたいそれくらい。平均寿命等を考慮して本社記者が推計したところ、男112回、女124回でした。

今年の「わけもんの主張」の最優秀者の発表のなかで、多くの人が投票したほうがいいというお話として、イギリスでは、牛の重さをあてるコンテストをやっていて、参加した人の予想を平均すると、なんと牛の体重に近い結果となったようです。より多くの者が投票すれば、より正しいところに近づいていくということなのでしょう。別の話ですが、かぼちゃの重さをあてるコンテストで1kgほどの誤差があったそうですが、これは50人しか参加していなかったから誤差が大きかったのかなかと思います。

選挙公約について

公約を守れなかったことについて、いかにあるべきでしょうか。私が過去に取材した際、公約を守らない政治家がいて、公約をひっくり返してそのまま任期を努めていて、それが許せなかったことがありました。でも、経験を積んで今思うところでは、それはそれでよかったのかと。地域が望むことはなんなのか、それを大事にしていくことが重要で、そのとき公約を守っていなくても、そのときはその地域にとってその判断がよかったのではないか、と今振り返ると思います。当時は若気の至りで許せなかったが、感情的になってはいけないな、と思います。

もちろん、公約を守らない、というのであれば、説明責任はしっかりと果たさないといけないとは思います。

新聞記事は大事なことが最初にある。

新聞記事は逆三角形になっていて、大事なことが最初にきて(リード)後は補足です。リードを読めばわかる、というのが新聞。逆に、リードを読んでも分からない記事はダメな記事だと思っています。

記事の中で見出しのないものが一つだけあります。なんだと思いますか?

答えはコラムです。これは読んでみないとわからない。例えば、コラムに見出しをつける訓練をするのもおもしろいと思います。8文字から9文字でつけてみる。そうすると、記事を書く記者の視点や、リードをつける記者の視点が少しは見えてくるかもしれないですね。

投票率は何割がいいのか。

(生徒:6割とか7割)

低いより高い方がいいと思いますが、投票にいかないのも自由なのかなと思います。記事を書くときに、公約で耳障りのいい、そんなのできっこないというものを掲げる候補者もたまにいたりします。アメリカでは、トランプさん、壁を造るとかで、いろいろとやっていますが、あれは単に公約として掲げたことを実行しようとしているだけですよね。なので、候補者によっては、公約が守られないほうがいい、という場合も、もしかしたらあったりするのかもしれないですね。感情的にならずに、いろんな考え方があるんだ、ということだと思います。

【講師:久保真一朗氏(宮日新聞記者)】

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平成30年1月の宮崎市長選で取材をした際のお話を中心にしていきます。

記者としては、最近の地方選挙では無投票がわりとありますので、まず選挙があるのか、候補者が2名以上でるのか、というところが気になるところです。

そんな中、今回は1月頃に現職が出馬を表明し、3月頃に元市部長が、7月頃に元県議が立候補を表明しました。記者としては、激戦になる構図であると直感しましたし、久しぶりに白熱する選挙戦になるな、と熱を入れて取材に取り組みました。個人的には、以下の3つが印象的でした。

支持母体が割れた、アリーナ構想、新しい選挙戦。

支持母体が割れた

通常、政党単位で支持をすることが多いですが、今回は政党の各支部で対応が変わるなど、支持基盤が割れてしまいました。

これには我々記者達にも衝撃が走ったことを覚えています。

アリーナ構想

これは争点となったテーマの大きなものです。最初に出てきたのは、市議会の一般質問で、国体の施設整備について県が分散して整備するということを発表した直後に示されたと記憶してます。

公約を出す場合、誰もがいい、と感じる施策等は他の候補者もマネをするので、どれも似通ってくる傾向にあります。そんな中、アリーナは3人とも対応が分かれ、争点となりました。推進する候補、不要だと訴える候補、関係機関等と調整の上再考すべきと訴える候補者、と三者三様でした。我々としては、争点の違いから投票行動が分かれるのではないか、という思いもあり、出口調査では、アリーナに関する質問を入れて調査したりもしました。

取材後の反省点としては、アリーナについてもう少し掘り下げた記事を書けばよかったと感じています。アリーナを作りたい、といったところで、そもそもアリーナとはいったい何で、どこに設立するのが最適で、どれくらいの規模だといいのか、等が不明なままで選挙をした印象です。記者としては、そこをきちんと整理して、市民に情報として流すべきだったと反省しています。市民にとっては、アリーナに関する情報が少ない中でどう判断するのか、判断が非常に難しかったのではないかと感じています。今年の6月の市の予算で、アリーナ調査事業として組まれ、具体的な内容等について調査を行なっているところのようです。

新たな選挙運動

今回は、告示前にもポスター等が掲示されていて、記事でも取り上げたところです。新しい手法で、法の枠内でセーフなやり方で自分の名前を出していくというやり方をしていました。結果として、3候補者とも同じやり方をしてしまったので、街中がポスターやのぼりだらけになってしまいました。

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今回の選挙は、各候補者はそれぞれに有力であり、争点もあり、新たな選挙運動を展開したにもかかわらず、投票率は42%と予想していたよりも低いものとなりました。私の率直な感想としては、市民の中では意外と盛り上がってなかったのか、といったところでした。

最後に、今回の市長選ではたくさんの記事を書き、その一部が記事として新聞に掲載されました。それを皆様方に読んでいただく、市長選に関する正しい情報をお伝えする、ということで、それが記者の仕事なのかなと思います。市長選にかかる記事のコピーを見てもらってますが、記事として採用されなかったものもたくさんありますし、アリーナについてもう少し掘り下げて記事にすればよかったという反省もありますし、記事を読まれたときに、そういう行間といいますか、記者の思いとかにも思いをはせてもらえるといいなと思います。そうすると、より新聞記事がおもしろく読めるんじゃないかな、と思います。

【質疑】

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【質問】

政治の話をする際に、どうしても主観的な内容になってしまいがちなのですが、客観的な関わり方について教えて欲しいです。

【回答:河野州昭氏】

私も若いころは公約をひっくり返したある方に対して、怒りをもってました。ただ、今になって考えると、公約をひっくりかえしたことはそれなりに一つの考えや意見であって、地域の動きであったのかなと思います。感情的な怒りをもつといけないな、と感じているところです。冷静さをもってやっていく必要があります。やってはいけないこと、できること、できないこと、冷静さをもってふるいにかけていく。世の中にはたくさんの考え方があります。多くの人が妥協できる点で世の中が動くというところもあります。ある事柄に対して、自分がそう思えないときでも、感情のコントロールをしないと、この仕事は務まらないなと思います。

ただ、若気の至りは悪いだけではないと思います。そのときにいろいろ勉強したりして考えが膨らむので。年をとって感じることとしては、政治は思い通りにならないということです。政治とどう接していくのかというのは、やはり自分でつかんでいくしかないのかなと思います。

【感想】真鍋凛さん(大学生)

第2回目の講座を受けて強く感じたのは、私たちの投じる1票はしかと価値を持つということである。投票率が高ければ高いほど、国民の意志が政治に反映される度合いが高くなる。それにより今の日本がどのような社会であるか、その実像が把握されやすくなる。私が投じる1票は微力であるかもしれない。しかしその1票が確かに国民の意志の一部を成すものとなるならば、今後も選挙権をしっかりと享受していかねばならないと感じた。

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