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更新日:2019年9月30日

平成30年度Voter's Seminar(ボーターズ・ゼミ)第3回目

第3回目「地方政治を身近に感じる」講師:宮崎公立大学学長有馬晋作氏

平成30年8月25日(土曜日)に、宮崎大学地域デザイン棟(木花キャンパス)で実施しました。当日は、高校生、大学生、若手社会人の合計11名の参加がありました。講師は宮崎公立大学の学長であります有馬晋作氏をお招きして、「地方政治を身近に感じる」というテーマで講義していただきました。以下、講義の概要です。

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日本の地方自治制度(大統領制との比較)

日本の地方自治制度は、このイメージ図のようになっています。

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ここで注目してほしいのが、首長(知事や、市長、町長、村長)の権限です。予算編成権や条例案作成まですることができます。

アメリカの大統領だと、予算編成権も法案作成権もないので、トランプ大統領も大きな権限をもっていろいろとやっているように見えますが、実は議会の判断等に強く拘束されています。法案を作っても執行停止をされたりと、大統領一人の考えではなかなか物事が進まないようになってます。

それに比べると、日本の地方自治制度における首長には、非常に強い権限が与えられていることがわかります。

国政の場合も同様で、内閣に予算編成権があり、主に法案作成も内閣が担っていて、議会はチェック機能が主な役割となっています。

政策にはお金が必要であり、予算をどうするかの案は首長の権限となっています。このことを考えると、首長を選ぶことで、首長が誰になるかで、変化が起きる、ということになります。

さて、議会の役割は、首長から上がってきた予算案や条例案を可決したり、執行部である首長以下行政機関を監視したり、議員立法として政策提言をしたり、ということになります。

身近な行政サービスについて考えてみよう

ここで、政策や行政サービスについて考えてみますが、みなさん、身近な行政サービスについて少し考えてみてください。

今日朝起きて、ここに来るまでの間。たとえば歯磨きをしようとして水道をひねったら水が出たとか、いろいろとあるかと思います。

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それでは発表してもらいましょう。

(発表内容)

  • 街灯
  • 水道、下水
  • 住民票
  • サポートステーション(就労支援)
  • 道路、橋、港
  • 警察、消防
  • ごみ処理

素晴らしいですね。ここで、街灯は市町村というより、自治会で実施している場合も多いようです。水道があれば、下水道もありますね。保健や教育も大きな行政サービスですね。

あと、福祉で考えると、保育所の増設などの子育て支援や、高齢者の支援などもあります。

改善したい行政サービスについて考えてみよう

では、ここで改善したい行政サービスについて考えてみてください。その際に、具体的にどのように改善したいのか、についても考えてみてください。

それでは発表してもらいましょう。

(発表内容)

  • 保育所を増やす
  • 税が高いので、安くしてほしい
  • 河川氾濫が怖いので、堤防を高くしてほしい
  • 町営バスを便利にしてほしい
  • 高校を増やしてほしい
  • 教育施設の防音をしてほしい
  • ごみ回収日を増やしてほしい
  • ふるさと納税の返礼品を少なくしてほしい
  • 私立学校への補助を増やしてほしい。

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そうですね、いろいろと出てきましたね。

これらの政策を企画して実行するのが、首長ということになります。

候補者の政策について考えてみよう

さて、ここで宮崎市長選を題材にして、少しみなさんに考えてもらいたいと思います。

今年の1月に実施されましたが、3人の候補者が立候補しました。

ある新聞記事に3人の候補者の政策が紹介されてましたので、それをお配りします。それを読んでみて、まずは、あなたが重視したい政策を考えてみてください。できればその理由も考えてみてください。

先ほど、改善したい行政サービスを発表してもらいましたが、まさにそのことを政策として掲げている候補者もいますね。

あなたが何を重視したいのか、それぞれの考えをもとに、グループワークをしたいと思います。

グループ内で、どのような政策を重視するのか、そのためには誰に投票するといいのか、話し合ってください。

(ディスカッション中)

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【グループ毎に発表】

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(グループの意見)

現職の場合には公約が達成できたかどうかや、新人の場合には公約に実現可能性があるのかといった点を見ればよいのではないか。

自分の利益につながることを叶えてくれるかどうかや、実現可能性のあるビジョンを示してくれているかどうかといった点を見ればよいのではないか。

独裁的ではなく民主的な人物であるかどうかや、信頼性のある人物であるかどうかといった点を見ればよいのではないか。

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そうですね、実現可能性をみる、というところは信頼性だったり、自分の要望を反映させたいということであれば公約をみる、ということになりますね。候補者の人柄、というところが、今の選挙制度ではいろいろと制約があって、市民からするとなかなか候補者の人柄がわかりずらい、というのはあるのかもしれません。

皆さんが政治や選挙に向き合うときには、政治は「利益や価値の調整」であること、みなさんの一票、みなさんが市長だったり政治家だったりを選ぶことで政治や政策は変わるんだ、ということをしっかりと意識してほしいと思います。

【感想】前原日和さん(高校生)

第3回ボーターズゼミでは「地方政治を身近に感じる」をテーマに、宮崎公立大学学長の有馬晋作先生の講義とグループディスカッション等を通して地方政治への理解を深めることが出来ました。活動の中で、私が思っていたよりも身近な行政サービスが幅広く、また数多く存在していたことに驚かされます。地方自治体は国会のように日本を直接的に動かす力こそないものの、実際私たちの生活に密接に関わり支えているのは地方自治体であり、地方政治の方向性を決める首長を選ぶことで私たちの生活も大きく変えることが可能であると改めて実感します。今回のゼミを通して、地方政治の仕組みや、地域に寄り添い私たちの生活をリードしていく首長を選出する投票に際して情報収集や判断材料となり得るもの等を知り、私たちの生活を更に向上させる為に地方政治との関わりを意識しながら生活することの重要性を学ぶことが出来ました。

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