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更新日:2020年6月2日

夏季長期予報(3か月予報等)

概要

2020年の1月から4月にかけての天気傾向を宮崎市で見ると、気温は平年と比較して+1.5℃とかなり高い気温になっています。月別では、1月から3月が平年よりかなり高く、特に2月は、+2.0℃となっていました。
しかし、4月はー0.8℃と平年をかなり下回っていました。5月に入ると、再びやや高い傾向に戻っている状態です。
昨年の同時期の気温は、1~3月は似たような傾向で高かったのですが、5月、6月と平年並みとなり、7月は平年よりー1.0℃低くなっていました。
このように、最近の傾向として、同じような温度傾向になっていながら、月別でみた場合は、大きな変化になることがあります。
また、気圧配置によっては、地域間の温格差が出てくることもありますので、注意が必要です。
なお、今年の5月までの雨量は、平年より約10%増加していますが、その要因としては、暖冬傾向になっていたため、南からの暖湿空気が入りやすくなり、雨が降ることが多かったためです。
5月25日に気象庁から九州南部の3か月長期予報(6月~8月)が発表されましたので、その解説をするとともに、1か月予報も解説します。

予報の種類と予報の見方

(1)予報の種類

  1. 短期予報
    2日以内の予報。午前11時に出される予報が、当日、翌日、翌々日の天気予報に該当します。
  2. 中期予報
    7日以内の予報。週間天気予報のことで毎日11時更新。
  3. 長期予報
    1ヶ月、3ヶ月予報。毎月25日前後に出されます。

(2)予報の見方

  1. 1ヶ月予報は、その月を3区分して、気温、降水量、日照時間の3つについて予想されます。
    現在、1981年~2010年の30年間のデーターで平年値が出されています。そのため、たとえば気温、降水量、日照時間は、次の表のように表現されます。
表現

低い(少ない)

高い(多い)

出現率

30(%)

40(%)

30(%)

意味 平年値と比較して、どの出現率が高いかを表現する

たとえば、平年並みが予想される場合は上記の表現になります。左の30は平年よりも低い(少ない)傾向、右の30は平年よりも高い(多い)傾向と表現されます。40は平年並みの気温ということになります。

  1. 3ヶ月予報は、その期間の気温と降水量について、同じ形式で表現されます。

1.3か月予報(5月25日発表)

出現率%

低い

並み

高い

気温

20

30

50

6月

20

40

40

7月

20

40

40

8月

20

40

40

出現率%

少ない

並み

高い

降水量

30

30

40

6月

20

40

40

7月

40

30

30

8月

40

30

30

 

2.3か月予報の解説(6月~8月)

(1)気温

3か月の平均で、平年並みかやや高い予想です。月別では6月が平年並みかやや高い、7月が平年並みかやや高い、8月は平年より高いと予想されています。このため、全体的には平年並みかやや高い傾向にありますが、月別では6月よりも8月の方が高い予想になります。
この気温が高くなる要因は、7月半ばまでは平年並みに推移するのですが、梅雨明け後、8月になるとラニーニャ現象がみられるようになり、それに合わせて、太平洋高気圧が勢力を北にも強めるため、高温傾向が顕著になってくると予想されているためです。
ただし、昨年はこの期間平年並みか高いと予想されましたが、実際には7月が平年より低く、8月が平年より高い結果になっていましたので、注意が必要です。
なお、この予想は、九州南部地方を対象としたもので、鹿児島地方の高温傾向に比べ、宮崎地方は、この予想よりもやや低くなるとみています。

(2)降水量

3か月の平均では、平年並みの予想です。月別では6月が平年並みかやや多い、7月、8月は平年並みかやや少ない予報になります。要因は6月に入り、太平洋高気圧の勢力が強まり、南から暖湿空気の流入があるため、気温の上昇と雨が降りやすい状況となってくるためです。ただ、ここで注目するのは、25日に発表された3か月予報の方が、6月の気温を(204040)と低めに予想していることです。

3.1か月長期予報(5月28日発表)5月30日~6月29日

気温は、平年より高い(102070)。週別では、5月30日からの1週間は平年よりもかなり高い予報(102070)、6月6日からの1週間は平年より高い(103060)予報、6月13日から2週間は平年より高い(203050)予報になっています。
降水量は平年並みかやや多い、日照時間は平年よりやや少ないとなっています。要因は、6月に入り、太平洋高気圧の勢力が強まり、南から暖湿空気の流入があるため、気温の上昇と雨が降りやすい状況となってくるためです。ただ、ここで注目するのは、25日に発表された3か月予報の方が、6月の気温を(204040)と低めに予想していることです。

4.全体的傾向

今年の夏は、平年並みの梅雨明け(7月14日)になることが予想され、平年より暑い夏になる予想です。特に8月は、ラニーニャ現象の発生の発生も予想され、発生するとかなりの高温になってくるため、今後の気温変化には注意してください。
また、昨年の夏は,平年より暑い予想でしたが、結果は7月が平年より低く、8月が平年並み、9月が平年より高い結果になっていますので、1ヶ月長期予報、2週間温度予報も併せて傾向をつかんでください。
なお、この3,4年は台風の発生頻度が7月後半から高まる傾向がありますので、発生後の進路には注意してください。

総合農業試験場企画情報室村岡精二(気象予報士)

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