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更新日:2020年10月2日

長期予報(3か月)と寒候期予報

概要

2020年の天気傾向は,月別で大きな変化がある年になっています。
温は,1月~3月は暖冬傾向が続き,平年より2℃近く高い気温になっていましたが、4月は寒気が入り、平年より0.8℃低い気温になっていました。その後、6月、7月は平年より1℃近く高い状態でしたが、7月は昨年と同じで平年より1.2℃低くなっていました。しかし,梅雨明けとともに、気温が上昇し、8月は2.1℃高く、暑い夏になっていました。9月も(27日現在)0.8℃高くなっています。
降水量は、1月が平年の約2倍の124mmでしたが、その後少雨傾向で,2月から6月まで続いていました。特に4月64mmと平年の30%、8月も29%と少なかったです。しかし、7月は平年の2倍の647mmと大雨になり、9月も平年よりやや多くなっています。
日照時間は、9月まで1608.6hになっていますので、ほぼ平年並みになっていますが、やはり月によって極端な傾向もみられています。
このように、天気傾向は、気温がやや高い、降水量がやや少ない、日照時間が平年並みになっていますが、月別に見ると極端な傾向になっていますので,注意が必要な時代になっています。
9月25日に気象庁から九州南部の3か月長期予報(10月~12月)が発表されましたので、その解説をするとともに、寒候期予報、1か月予報も解説します。

予報の種類と予報の見方

(1)予報の種類

  1. 短期予報
    2日以内の予報。午前11時に出される予報が、当日、翌日、翌々日の天気予報に該当します。
  2. 中期予報
    7日以内の予報。週間天気予報のことで毎日11時更新。
  3. 長期予報
    1ヶ月、3ヶ月予報。毎月25日前後に出されます。

(2)予報の見方

  1. 1ヶ月予報は、その月を3区分して、気温、降水量、日照時間の3つについて予想されます。
    現在、1981年~2010年の30年間のデーターで平年値が出されています。そのため、たとえば気温、降水量、日照時間は、次の表のように表現されます。
    予報の見方
    表現

    低い(少ない)

    高い(多い)

    出現率

    30(%)

    40(%)

    30(%)

    意味 平年値と比較して、どの出現率が高いかを表現する
    たとえば、平年並みが予想される場合は上記の表現になります。左の30は平年よりも低い(少ない)傾向、右の30は平年よりも高い(多い)傾向と表現されます。40は平年並みの気温ということになります。
  2. 3ヶ月予報は、その期間の気温と降水量について、同じ形式で表現されます。

13か月予報(9月25日発表)

(1)気温

出現率(%)

低い

並み

高い

3か月平均

30

40

30

10月

30

30

40

11月

30

40

30

12月

40

40

20

(1)降水量

出現率(%)

少ない

並み

多い

3か月平均

40

30

30

10月

40

30

30

11月

40

30

30

12月

30

40

30

23か月予報の解説(10月~12月)

(1)気温

3か月の平均で,平年並みの予想です。月別では,10月が平年並みかやや高い、11月が平年並み、12月は平年並みかやや低いと予想されています。このため、気温はこれまでの平年よりやや高い傾向が解消し、次第に気温が平年並みになり、さらに12月入ると平年を下回る傾向になると予想されています。
この気温が次第に下がってくる要因は,8月まで太平洋高気圧の勢力が優勢でしたが、9月に入り、ラニーニャ現象が発生したため,太平洋高気圧の勢力が東に後退し,北からの寒気が入りやすい傾向が出てきているためです。
また、ラニーニャ現象に伴って,偏西風が日本付近で南に蛇行するため,寒気が入りやすくなってきます。2010~11年の年末年始寒波と気圧配置が似てくる可能性がありますので,注意が必要です。

(2)降水量

3ヶ月平均で平年並みかやや少ない予想です。
月別では10月、11月が平年並みかやや少なく、12月が平年並みになっています。冬の時期を迎え、降水量が少なくなり、晴天の日が多くなる予想をしています。その要因はこの時期に冬型の気圧配置が出現し易く宮崎では晴れる日が多くなるためです。

3候期予報(期間:12月~2月)

(1)寒候期の気温、降水量

出現率(%)

低い
(少ない)

並み

高い
(多い)

気温

40

30

30

降水量

30

40

30

(1)気温

の期間、平年並みかやや低い予想になっています。要因は、ラニーニャ現象に伴って、北からの寒気が入りやすくなるためです。予報で,このように低温が傾向が出てくるのは,珍しいことです。
らに、インド洋の東部で海水温度が高くなるダイポールモード現象(+)が発生し、ラニーニャ現象と連動する場合は、より寒さが厳しくなってくる恐れがあります。
お、今年になって初めて、気温が平年よりやや低い予想になりましたが、それだけ寒気の南下がはっきり予想されています。

(2)降水量

この期間、平年並みとなっています。宮崎地方の平年並みは、雨量がやや少なく、冬場に向かって、冬型が強まり、晴れの日が増えることを示しています。

41か月長期予報(9月24日発表)9月26日~10月26日の1か月

温は、平年並み(30、40、30)。週別では、9月26日からの1週間は平年並みかやや低い予報(40、40、20)、10月3日からの1週間は平年並みかやや高い(20、40、40)予報、10月10日から2週間は平年より高い(20、30、50)予報になっています。
水量は平年並みかやや少ない(40、40、20)、日照時間は平年並みかやや多い(20、40、40)となっています。
要因は、9月初めまで日本付近に張り出していた太平洋高気圧の勢力が、台風10号以降、勢力を東に後退し、その結果、次第に北からの寒気が南下しやすい気圧配置に変わってきたためです。

5体的傾向

2020年は、4月と7月が平年より低い気温でしたが、それ以外の月は平年よりやや高い状態で、9月27日現在、平年より0.9℃高い状態です。

しかし、今後の寒候期予報、3か月予報でも明らかなように、10月半ばまでは、平年よりやや高い傾向ですが、その後は、ラニーニャ現象等の影響を受けて、平年並みかやや低い気温が予想されます。

つまり、この3、4年続いた暖冬傾向が解消し、かなり冷たい冬が予想されることになりますので、今年の冬は、農作物の寒さ対策をしっかりしてください。

総合農業試験場企画情報室岡精二(気象予報士)

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