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報道発表日:2023年12月7日更新日:2023年12月7日

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白紙

Press release

県内のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎が流行警報レベル開始基準値を超えました

本県における2023年第48週(2023年11月27日~12月3日)の感染症発生動向調査で、定点医療機関からのA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数が293人(定点当たり8.14)となり、流行警報レベル開始基準値である定点当たり報告数「8」を超えました。
今後、大きな流行が継続することが予測されますので、手洗いや咳エチケット等の感染予防対策の励行をお願いします。

1.県内のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の発生状況

2023年第48週(2023年11月27日~12月3日)において、定点医療機関からのA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数が293人(定点当たり8.14)となり、流行警報レベル開始基準値である定点当たり報告数「8」を超えました。

  第44週 第45週 第46週 第47週 第48週
報告数 225 227 249

254

293
定点当たり患者報告数 6.25 6.31 6.92 7.06 8.14

定点医療機関とは、感染症の発生状況を知るため、一定の基準に従って県が各地区に定めた医療機関のことです。
県内の小児科定点医療機関数は36であり、定点当たり患者報告数は、全患者報告数を小児科定点医療機関数(36)で割った値となります。

発生状況の詳細は別紙(1)をご参照ください。

流行警報レベル開始基準値とは

国立感染症情報センターが過去の患者発生状況を基に設けたものです。

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の流行警報レベル開始基準値:県全体の定点あたり報告数「8」(大きな流行の発生または継続しつつあることが疑われることを示す。)
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の流行警報レベル終息基準値:県全体の定点あたり報告数が「4」未満になるまで。

2.A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは

  • 主に小児の間で、急性咽頭炎として発生する疾患です。
  • 通常、「冬季」「春から初夏」の2つのピークを認める感染症です。
  • 2020年春以降は大きな流行はありませんでしたが、2023年は3月下旬頃から全国的に流行を認めています。
  • 一般に、発熱、のどの痛み、全身倦怠感、嘔吐といった症状を起こします。

感染経路・病原体

  • 感染経路:飛沫感染、接触感染
  • 病原体:A群溶血性レンサ球菌
  • 家庭内、学校、保育施設などでの集団感染が多く見られることがあります。

症状

  • 潜伏期間:2~5日
  • 症状:突然の発熱、咽頭痛、全身倦怠感により発症し、しばしば嘔吐を伴います。軟口蓋の点状出血やイチゴ舌を伴うこともあります。通常は、3~5日以内に解熱し、主症状は1週間以内に消失する予後良好の疾患です。
  • 合併症:肺炎、髄膜炎、敗血症、猩紅熱(しょうこうねつ)、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などに発展することがあります。

治療

  • 抗菌薬による治療が行われます。症状を認めた場合は早めに医療機関に相談しましょう。また、医療機関の指示に従い、抗菌薬を適切に服用することが重要です。
  • 感染者との接触により感染するため、体調不良者は出勤・登校・登園を控えましょう。

予防

感染者との接触を介して感染が拡大するため、感染者との濃厚接触を避けることが重要です。
手洗いや手指消毒などの一般的な予防対策や咳エチケットを励行してください。

 

お問い合わせ

所属:感染症対策課  担当者名:泉、日高、川平、山下

ファクス:0985-26-7336

メールアドレス:kansensho-taisaku@pref.miyazaki.lg.jp