
宮崎県感染症発生動向調査2025年第51号
第27巻第51号 [宮崎県第51週(12/15〜12/21) 全国第50週(12/8〜12/14)]
※次回の感染症週報は、年末年始のため1月8日発出となります。
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和7年第51週(ARIのみ第50週)の発生動向
全数報告の感染症(51週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核3例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:つつが虫病3例。
- 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒2例、百日咳2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第51週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・第51週の定点医療機関からの報告総数(急性呼吸器感染症除く)は2,953人(定点当たり116.6)で、前週比96%とほぼ横ばいであった。
なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は伝染性紅斑であった。
また、第50週の急性呼吸器感染症の報告総数は3,821人(定点当たり136.5)で、前週比138%と増加した。
【インフルエンザ】
報告数は2,653人(94.8)で、前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(11.1)の約8.5倍であった。年齢群別は15歳未満が全体の約7割を占めた。
【伝染性紅斑】
報告数は28人(1.9)で、前週比58%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.69)の約2.7倍であった。年齢群別は3歳から6歳が全体の約7割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は112人(7.5)で、前週比97%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(14.0)の約0.5倍であった。年齢群別は1歳から2歳が全体の約4割を占めた。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:報告数は3例(定点当たり0.43)で、日向(3例)保健所から報告があった。年齢はいずれも5〜9歳であった。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス):報告数は1例(定点当たり0.14)で、高鍋保健所から報告があった。年齢は5〜9歳であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部)
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)
(2025年第50週:12月8日〜12月14日搬入分)

○急性呼吸器感染症(ARI)※1サーベイランス検体について、急性呼吸器感染症サーベイランス遺伝子検査マニュアルに従い、検査を実施した。
※1 急性呼吸器感染症(ARI):咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉のいずれか 1 つ以上の症状を呈し、発症から 10 日以内の急性的な症状であり、かつ医師が感染症を疑う外来症例
※2 左記のいずれのウイルスも検出されなかった検体数を計上
(細菌・ウイルスについては2025年12月22日までに検出分)
細菌
ウイルス

※ ARI病原体定点から検出されたウイルスのうち、分離されたウイルスも再掲
全国2025年第50週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数(急性呼吸器感染症除く)は前週比98%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は特になかった。また、急性呼吸器感染症の報告数は前週比97%とほぼ横ばいであった。
インフルエンザの報告数は142,434人(37.0)で前週比96%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(6.8)の約5.5倍であった。宮崎県(99.9)、福岡県(75.4)、鹿児島県(75.1)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。
伝染性紅斑の報告数は1,365人(0.58)で前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.50)の約1.2倍であった。宮崎県(3.2)、鹿児島県(2.8)、愛媛県(2.3)からの報告が多く、年齢群別では3歳から6歳が全体の約6割を占めた。
* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値
インフルエンザ情報《県内第51週、全国第50週(再掲)》
県内第51週インフルエンザ発生動向
12月15日〜12月21日までの1週間で2,653人(94.8)の報告があった。前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(11.1)の約8.5倍であった。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第50週インフルエンザ発生動向
12月8日〜12月14日までの1週間で142,434人(37.0)の報告があり、前週比96%とほぼ横ばいであった。宮崎県(99.9)、福岡県(75.4)、鹿児島県(75.1)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の21%、5-9歳が30%、10-14歳が20%、15-19歳が7%、20-59歳が18%、60歳以上が4%であった。
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