【特集】犯罪のない安全で安心なまちづくりを進めよう |

みんなの力で、 安全・安心な宮崎を守る。

町内をパトロールする「アイリス」の皆さん
県内の犯罪発生件数は、
10年前に比べて大幅に増加しています。
都市化や核家族化など社会環境の変化に伴い、
地域の連帯感が薄れてきている中で、
治安の悪化は私たちに大きな不安を与えています。
犯罪のない安全で安心な宮崎を守っていくために、
私たちにできることは何でしょうか。
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■宮崎県の犯罪などの件数

■県民アンケートの結果
●10年前と比較して治安状況は
悪化している 約50%
変わらない 約30%
良くなっている 約7%
●治安悪化の原因は (複数回答)
規範意識・モラルの低下 約66%
地域の連帯感の希薄化 約43% など
●防犯対策のあり方は
警察・行政、住民との協働 約60%
自分の安全は自分で守る 約33% など
(平成16年生活・文化課実施 有効回答数1,313人) |
安全ですか?あなたのまち
右のグラフが示すように、宮崎県の犯罪発生件数は、10年間で約1.5倍に増加する一方、検挙率は下がり続けています(犯罪発生件数自体はH14年をピークに減少に転じている)。
強盗などの凶悪犯罪に加え、近年相次いでいる不審者の侵入や声かけ、車上荒らしなど、私たちは身近なところでさまざまな犯罪に遭遇する危険性にさらされています。
「地域の安全は自分たちで守る」ということの大切さ
このような中、地域の住民が連携して、自分たちの力で犯罪の発生を防ごうと、登下校時や夜間のパトロールなどの自主的な防犯活動を行う取り組みが県内各地で広がっています。
都城市の菖蒲原(あやめばる)防犯協会は、約35年前から防犯活動を実施している活動歴の長い組織です。「おかげでこの地区は窃盗事件が少ないそうですよ」と会長の山下さんは語ります。
こうした身近な防犯活動は地域のパトロールだけではありません。自治会やPTAなどが参加する「県子どもの安全を守る連絡会」では、商店や民家などにお願いして「こども110番・おたすけハウス」を設置し、子どもたちが助けを求めて駆け込むことができるようにしています。最近では、郵便局の集配車や自治体の公用車、コンビニエンスストアなどにもその取り組みが広がっています。
また、県の石油商業組合に加盟するガソリンスタンドは、「かけこみ110番のSS」を設置。スタンドを困ったときの避難連絡所に指定し、地域の安全を見守っています。(今年4月現在560店舗)
 拍子木を鳴らしながら巡回パトロール |
 このシールが目印 |
安全で安心なまちづくりをみんなで進めましょう
安全で安心なまちづくりを進めるためには、警察による取締活動を強化していくことももちろん必要ですが、大切なのは私たち一人ひとりが「地域の安全は自分たちで守る」という意識を持つことです。お互いに話し合い、助け合いながら連帯感を高め、地域の実態に応じた活動を行っていくことが、「安全で安心なまちづくり」につながっていきます。
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県では、犯罪のない安全で安心なまちづくりを進めるに当たっての基本的な考え方や県民・事業者・行政が果たすべき役割を明らかにした条例を制定し、今後、自主防犯活動や地域の連帯感を高める活動の促進などを行っていくこととしています。
みんなで力を合わせ、私たちばかりでなく、本県を訪れる人も安心して過ごせる、犯罪のない安全で安心な宮崎を実現していきましょう。
あなたにもできる防犯活動
◎地域の皆さんによるパトロールは難しいものではありません。町や人の様子を注意深く見て回り、あいさつを交わすだけでも、地域のさまざまな情報を得ることができ、改善すべき危険な個所を発見したり、不審者を地域から排除したりすることにもつながります。
◎また、ご近所同士でも、
・見慣れない人が隣家をのぞいていたら声をかけてみる。
・旅行で2〜3日家を空けるときは新聞を預かってもらう。
など、ちょっとした気配りが、犯罪を防止することにつながります。 |
町の安全、女性の視点で見守ります。
菖蒲原防犯協会
女性推進員
「アイリス」(都城市)
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「アイリス」は、現在、写真左から中馬さん、外山さん、福留さん、小段さん、王原さんの5名で構成される女性パトロール隊。月1回昼間の防犯パトロールを行っています。
「女性にもできる小さなことから、目配り・気配りができれば」「最近、子どもたちがあいさつしてくれるのがとてもうれしい」「今後は人数や活動回数も増やしたい」など皆さん積極的でとてもパワフル!
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お年寄りのお宅への声かけや環境美化活動も行っています |
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会員同士のコミュニケーションにもなります
トロントロン
パトロール隊(川南町)
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会長 黒木 修三さん
昨年の9月から、商店街で月2回の夜間パトロールをしています。会員同士のコミュニケーションにもなっていますよ。昔は自販機荒らしもありましたが、今は1件も発生していません。
小さな活動ですが大切なこと。自分たちの町の安全を守るため、今後もずっと続けていくつもりです。
右)パトロールの後、駐在所の警察の方から話を聞いて解散します
左)会員の店舗にはステッカーが貼られています |
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