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県広報みやざき
【特集】

子どもたちに
誇れる環境を未来へ。

みやざきの森林

 宮崎県は、青い空と海、美しい川やきれいな水、
豊かな緑などの恵まれた自然環境を有しています。
 環境問題が世界的規模で深刻化し、
「21世紀は環境の世紀」と言われている中で、
この素晴らしい宮崎の自然をいつまでも将来に残していくため、
県では新しい取り組みを始めています。


「自然にやさしい」みやざきを

 今年10月、県民の健康保護と良好な生活環境の保全を目的として、「みやざき県民の住みよい環境の保全等に関する条例」が施行されました。
 この条例は、地球温暖化の防止や廃棄物の発生抑制、生活排水対策など、県民と行政が一体となって環境にやさしい行動を取ることを目指しています。

森林は県民共有の財産

 県土の約76%を占める森林は、きれいな水を貯え、災害から私たちの暮らしを守るといった重要な役割を果たしています。
 この森林を将来にわたって守っていくため、県では、「水と緑の森林づくり条例(仮称)」の制定(来年4月施行予定)を目指して、現在作業を進めています。
 また、森林を守る新たな仕組みとして「森林環境税(仮称)」の導入を検討しています。

豊かな環境は宮崎の「宝」

 本県の恵まれた自然環境は、宮崎の有する最大の資源であり、まさに宮崎の「宝」です。この「宝」を次の世代にも引き継いでいくためには、あなたの環境に対するやさしさが必要です。
 日常生活における一人ひとりの小さな「環境にやさしい」行動が、美しい宮崎の自然環境を守る原動力となっていきます。

水と緑の森林づくりを目指して
〜森林は県民共有の財産
森林は私たちにさまざまな恵み(多面的機能)をもたらしています
水を貯え、洪水を緩和したり、土砂の流出や崩壊を防いだりして、私たちの暮らしを守っています。
地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収します。
私たちに安らぎや癒しの空間を提供してくれています。
多様な生物の生息・生育の場となっています。
人や環境にやさしい木材を供給しています。

十分に整備されていない森林が増えています
 
間伐などの手入れが行き届いた森林は日光が差し込み、下草などが茂り、水を貯え、土壌の流出も防ぎます。 間伐などの手入れが行われないと、林内が暗く下草も生えず、土壌も流出しやすく、水を貯える能力も低下します。

↓

林業就業者の高齢化や担い手不足
などにより、 手入れが行き届かなくなったため。
木材価格の低迷などによる林業採算性の悪化
→木材価格は、昭和55年の3分の1にまで低下

森林の多面的な機能の低下を
食い止めるために!

↓

水と緑の森林づくり条例(仮称)を制定
 県民の主体的な参画や適切な役割分担と協働による森林づくりを進める条例を制定
森林を県民共有の財産としてとらえ、森林の持つ多面的機能を持続的に発揮させる森林づくりの展開が必要。

森林環境税(仮称)の導入について
 水源のかん養や自然災害の防止など、森林の持つ公益的機能を重視した森林づくりは、特にその効果が広く県民に及ぶ公共性・公益性の極めて高いものです。
 県では、県民の皆さまのご理解とご協力のもとに、広く負担を求め、森林環境の保全に取り組む「森林環境税(仮称)」の導入(H18.4予定)を検討しています。
税額・税率
個人県民税として年額500円
法人県民税として均等割(年額)の5%相当額
税収の使途
 
(1)県民の理解と参画による森林づくりの推進
・ボランティア団体などによる森林づくり活動支援
・森林の役割の普及啓発
(2)公益的機能を重視した森林づくりの推進
・水を貯え、災害を防止する森林の整備・保全
・森林の公有化
 
税については、皆さまから地区別意見交換会にて
さまざまなご意見もいただきました。

私たち一人ひとりの行動が求められています。
「みやざき県民の住みよい環境の保全に関する条例」
【条例の目的】県民の健康の保護および生活環境の保全を図る(10月1日施行)
地球温暖化を防止しよう。−二酸化炭素などの排出量の5分の1は家庭から−
 家庭から排出される二酸化炭素のうち、自動車を使用することによる排出量が約30%、給湯が約14%、冷暖房が約13%、というような順になっています。
 みなさんにお願いしたいこと 
なるべく公共交通機関や自転車を利用しましょう。
自動車の適正な整備と適切な運転を心がけましょう。
駐車時にはエンジンを切りましょう。
購入時は低公害車を選びましょう。
ゴミなどの発生を抑えよう。リサイクルを進めよう。マナーを守ろう。
 みなさんにお願いしたいこと 
ゴミの発生を抑え、分別収集に協力しましょう。
快適な生活環境を守るため、ゴミのポイ捨て、公共の場所での歩きたばこ、自転車などの放置、飼い犬などペットのふんの放置などをしないようにしましょう。
きれいな水や土壌を守っていこう。−流す・捨てるその前に−
県内河川の汚濁要因は、36%が生活排水によるもので、産業系の排水よりも多くなっています。
また、有害物質を含む製品をそのまま土壌に捨てると、地下水汚染にもつながります。
 みなさんにお願いしたいこと 
米のとぎ汁や食用油をそのまま流さないようにしましょう。
炊事・洗濯の洗剤は、適量使うように心がけましょう。
下水道や浄化槽など、生活排水の処理施設の整備にご協力ください。

エコクリーンプラザみやざきゴミを徹底的にリサイクル
環境にもやさしい
「エコクリーン
プラザみやざき」が
11月から本格稼動

 宮崎県内の事業所から出される産業廃棄物と、県央部14市町村の一般廃棄物の焼却処理、リサイクル、管理型最終処分などを一体的に行うこの施設は、(財)宮崎県環境整備公社により建設が進められてきました。

ゴミの徹底した分別 焼却時に発生するエネルギーで発電

(1)徹底して分別します焼却灰
(2)焼却により発生する熱エネルギーで発電も
(3)焼却灰は、約1300度の溶融炉で高熱処理し、
道路のアスファルトに混ぜるなどして再利用


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