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掲載開始日:2024年8月15日更新日:2024年8月15日

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あたごニュース『延岡市北方町に新たな観光スポット誕生~旬な果物で四季を楽しんで~』

延岡市北方町には、ぶどうや桃、柿、きんかん、いちごを栽培する果樹農園があります。果樹農園の名前は、「田口ファミリーファーム」。

田口ファミリーファームでは、2024年8月1日、自家農園で収穫した果物を使用したスイーツなどを提供するカフェをオープンしました。

今回は、この北方町のカフェのオーナーである株式会社田口ファミリーファーム代表取締役・田口正幸さんにカフェの見所などを伺いました。

10年来の念願実現へ

10年以上前からこのような施設を作りたいと考えていたという田口さん。
そう考えるようになったきっかけは、大きく2つあるそう。

1つ目が、農家自らが「販売する力」をつける必要があると思ったこと。

今後も持続的に農業を展開していくためには、農家自らが付加価値をつけ、価格をコントロールしていくことも重要だと考え、そのためには6次産業化に取り組むなど、農家側も販売する力をつけていかないといけないと感じたそうです。

2つ目が、延岡市内に「観光できる場所」を作りたいと思ったこと。

宮崎県には、多くの魅力的な観光スポットがありますが、延岡市内には観光できる場所が少ないと感じていたため、県内の方はもちろんのこと、県外・海外からの観光客なども気軽に立ち寄れる場所を作りたいと考えるようになったそうです。

そのような思いから、視察、勉強などを重ね、今回念願が叶い、カフェオープンに至りました。

ENCHARDcafe

このカフェの名前は、ENCHARDcafe(エンチャードカフェ)。

人々との繋がりの「縁(えん)」、延岡市の「延(えん)」、田口ファミリーファームは果樹農園であることから、「ORCHARD(オーチャード=果樹園)」、これらを組み合わせて、ENCHARDcafeと名付けられました。

オシャレな店内で旬な果物を

白を基調としながら、緑も取り入れたオシャレな雰囲気の店内。

自家農園で収穫した旬な果物を使ったパフェやタルト、ソフトクリーム、かき氷などを提供しています。

住所:延岡市北方町蔵田567-14

詳細は、Instagramにてenchard.cafe_miyazakiのアカウントから情報をご覧ください。

店内店内の様子

夏のオススメスイーツ

取材時は、7月下旬で、収穫が始まったばかりのぶどう(シャインマスカットやピオーネ)を使ったスイーツを提供。

そこで、特に人気のあるシャインマスカットを使ったパフェをいただきました。

シャインマスカットの甘さにやっぱり美味しいな~と思いながら食べ進めると、最後にマスカット味のゼリーが!

甘さを感じた後に、さっぱりとした味のゼリーという絶妙なバランスで、あっという間に完食してしまいました(笑)

シャインマスカットパフェシャインマスカットパフェ

四季を楽しんで

田口ファミリーファームでは、年間を通して5種類の果物が栽培されています。

訪れる時期により、楽しむことのできる果物が異なるため、田口さんはエンチャードカフェを訪れて「四季を楽しんでほしい」と話されていました。

さらに、田口さんがこだわったと話されていたのが、カフェ入口までの通路。

田口ファミリーファームが、長年栽培し続けている柿の木の下を通ると、ガラス張りのカフェ入口が見えてきます。

この通路に植えられている柿の木からも四季を感じることができるそう。

春は葉が新緑のきれいな黄緑、夏は深い緑に包まれ、秋は紅葉、冬に葉が落ちていくように、季節により見せる顔が変わるため、柿の木からも季節感を味わってもらえたら…という思いもあるそうです。

入口

カフェ入口

今後は…

近々、カフェの隣に直売所、選果場、加工場となる施設の建設を予定しているそう。

カフェではその場で旬の果物を楽しみつつ、自宅用や贈答用としての果物も同じ場所で購入できるようになるため、利便性の向上が期待されます。

また、テラス席の先には芝生スペースがあります。

実は、この芝生スペースには特別な思いがあるそう。田口さんはお姉さんや妹さんから、「休日は育児に追われて自分の時間が持てない。」という話をよく聞いていたため、小さな子どもを持つお母さんがほっと一息つくことができる場所を作りたいと思っていました。

この芝生スペースに今後、遊具を設けたり、イベントスペースなどとして活用していけば、子どもたちが自由に遊ぶことのできる場所となり、お母さんはカフェから子どもを見守りながら、ゆっくりカフェタイムを過ごすという風に利用してもらえたら…という思いもあるそうです。

店内(芝生)店内から見た芝生スペース

編集後記

今回の取材を通して、田口さんは今後農家としてどんな挑戦ができるのかを考え、県外の農家さんのところへ視察に行くなど、常に勉強し、努力し続けている方なのだなという印象を受けるとともに、このような仕事への姿勢を常に持ち続けることの重要性を田口さんの姿を見て、再認識することができました。

また、今回オープンしたカフェは、国の補助金(中小企業の新分野展開等を支援する補助金)を活用していたことや、延岡市内には似たようなカフェが少ないこと、さらに、個人的にも店内の雰囲気と提供されるスイーツ、どちらもとても好みであったこともあり、カフェ建設の話を伺った時から、絶対にあたごニュースで紹介したい!と思っていたため、私の念願も叶いました(笑)

家族や友人、もちろん一人でも、エンチャードカフェは、どんな方でも楽しみ、くつろぐことのできる場所だと思いますので、ぜひ訪れてみてください!!

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