掲載開始日:2016年12月16日更新日:2016年12月16日
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食の安全性に対する消費者の関心は非常に高いものがあります。
この食品の安全性を確保するため、食品業界では、衛生管理の国際基準である「HACCP」と呼ばれる衛生管理手法を導入する事業者が増えてきています。
厚生労働省、宮崎県もこのHACCPによる衛生管理手法を推進するため取り組みを実施しています。
HACCPとは、HazardAnalysisCriticalControlPointのそれぞれの頭文字をとった略称で、「危害分析・重要管理点」と訳されています。
HACCPシステムでは、まず、原料の入荷・受入から製造工程、製品の出荷まであらゆる工程において、発生するおそれのある病原微生物などの危害要因を分析します。
次に、製造工程のどの段階で、どのような対策を講じれば、危害要因を管理できるかを検討し、その工程(重要管理点)を定めます。
HACCPとは、この重要管理点を連続的に監視することにより、製品の安全性を確保する科学的な衛生管理手法のことです。
我が国では、平成7年に食品衛生法が改正され、乳、乳製品、食肉製品、魚肉練り製品等を対象にHACCPの考え方を導入した「総合衛生管理製造過程に係る承認制度」が規定されています。
HACCPによる衛生管理では、従来の抜き取り検査による衛生管理に比べ、より効果的に問題のある製品の出荷を未然に防ぐことが可能になるとともに、原因の追及を容易にすることが可能となるものです。
厚生労働省は、HACCP導入を検討している事業者の方々向けに手引書やビデオを作成しています。
また、HACCPに取り組まれる事業者の方々をウェブサイト上で紹介しています。
食品関係営業者の方々のHACCPに基づく自主的な衛生管理を普及促進することで、県産品に係る危害発生を未然に防止するとともに、食品の安全性の向上と信頼性確保を図ることを目的としています。
HACCP普及・衛生管理促進アドバイザーの派遣を希望する施設に対し、年間3回を上限とし、HACCP普及・衛生管理促進アドバイザの派遣事業を行います。
平成28年度の募集は終了しています。
なお、本事業の詳細につきましては、下記のお問い合わせ先もしくは各保健所にまでお願いします。
福祉保健部衛生管理課食品衛生担当
〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号
電話:0985-26-7076
ファクス:0985-26-7347
メールアドレス:eiseikanri@pref.miyazaki.lg.jp