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掲載開始日:2021年10月22日更新日:2023年3月8日

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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するお知らせ

重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome : SFTS)は、令和5年の感染症発生動向調査において県内で1件の報告がありました。(令和5年3月3日現在)

平成25年3月の届出開始以降、累積報告数は98件で全国で最も多くなっています。(図2参照)

この感染症は、マダニに咬まれないようにすることが最も重要な感染予防対策です。

マダニは、春から秋にかけて活動が活発になります。

野外活動の折には、しっかり予防対策を行い、マダニに咬まれないようにしましょう。

重症熱性血小板減少症候群について

発生状況

平成23年に初めて特定された、SFTSウイルスに感染することにより引き起こされる病気で、中国において、新しい感染症として流行していることが報告されています。
ウイルス自体は以前から国内に存在していたと考えられますが、平成25年1月に山口県において初めて患者が報告され、複数の都府県において患者の発生が確認されています。

県内の発生状況について

平成25年3月の届出開始からの報告数(令和5年3月3日まで)

年別

報告数

うち死亡者数

死亡の内訳注意1

死亡の内訳注意2

平成25年

7

2

2

0

平成26年

11

4

4

0

平成27年

9

2

2

0

平成28年

9

2

0

2

平成29年

13

2

0

2

平成30年

12

4

1

3

令和元年

(平成31年)

8

3

0

3

令和2年

5

2

1

1

令和3年

13

2

0

2

令和4年 10 3 3 0
令和5年 1 0 0 0

98

26

13

13

  • 注意1:発生届出時点の死亡者数
  • 注意2:発生届出以後の当該届出日が含まれる週に関する宮崎県感染症週報発出までの死亡数

(注意2の死亡者数は、県(宮崎県感染症週報)及び国の感染症発生動向調査には計上されません。)

県内の感染推定地について

感染推定地は、県北部から県南部まで幅広く分布しておりますので、県内全域において注意をお願いします。

また、推定感染時の活動内容は、農作業や山林作業が多いですが、庭仕事や家の周囲の散歩でも感染が疑われるケースもあり、身近な活動でも意識して、マダニに咬まれないよう、引き続き注意をお願いします。

全国の発生状況について

立感染症研究所によると、2022年7月31日現在で、全国で763件の報告がされています。

日本

 

SFTS症例の届出地域(国立感染症研究所ホームページから抜粋)

感染経路

くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染すると言われています。
ンフルエンザのように容易にヒトからヒトに感染して広がるものではないとされています。

【マダニとは】

  • 寝具や衣類に発生するヒョウヒダニなど家庭内に生息するダニとは種類が異なります。
  • 堅い外皮に覆われ、比較的大型(3~4mm)であり、主に森林や草地等の屋外に生息しており、日本全国に分布しています。

フタトゲチマダニの写真(宮崎県衛生環境研究所提供)

症状

ウイルスを保有しているマダニに咬まれた後、6日から2週間程度の潜伏期間を経て、主に発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現します。
時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障がい、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。

感染予防方法

ダニに咬まれないようにすることが最も重要です。

むらや藪など、マダニが生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用して肌の露出を少なくしましょう。

【服装のポイント】

予防服装の画像

  • ディートやイカリジン成分を含む虫よけスプレーは一定の効果があるとされています。
  • 地面に衣服などを置くと、マダニが付着していることもありますので、着る前や家に持ち込む前には、衣服をはらうようにしましょう。
  • マダニに咬まれても、痛くもかゆくもないこともあります。屋外活動後はシャワー浴や入浴をし、マダニに咬まれていないかを確認しましょう。
  • 吸血中のマダニを見つけた場合は、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残ってしまうことがあるので、できるだけ医療機関に行き、処置をしてもらいましょう。
  • マダニに咬まれた後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診しましょう。また、診察の際は、いつ、どこを咬まれたか、どのような活動や行動をしたかなどの情報を伝えましょう。
  • ペットを家に入れる時には、ブラッシングをしてマダニが付着していないか確認しましょう。また、獣医師に相談してマダニの駆除剤を使用しましょう。
  • 平成29年7月に国から、体調不良のネコから咬傷歴のあるヒトがSFTSを発症し死亡した事例が確認されたと通知がありました。これらの事例は、稀な事例ではありますが、発症したネコやイヌの体液等からヒトが感染することも否定できないことから、SFTSを含めた動物由来感染症の感染に留意しましょう。ペットの体調に注意し、体調不良の際には動物病院を受診することや過剰な触れ合いを避けるなど注意をお願いします。

医療機関に対するお知らせ

重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る。)については、平成25年3月4日に感染症法における四類感染症に指定されました。
つきましては、次の届出基準にある臨床的特徴を有する者を診察した結果、症状や所見から重症熱性血小板減少症候群が疑われる場合等は、最寄りの保健所に御連絡ください。

査結果により診断が確定した場合は、直ちに保健所への届出が必要です。

関連するページへのリンク

県が作成したポスター、リーフレット

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お問い合わせ

福祉保健部感染症対策課感染症対策担当

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

ファクス:0985-26-7336

メールアドレス:kansensho-taisaku@pref.miyazaki.lg.jp