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更新日:2017年3月22日
去る平成29年3月11日(土曜)に諸塚村中央公民館をメイン会場とし「耳川フェスティバルin諸塚」を開催しました。
この耳川フェスティバルは、「耳川水系総合土砂管理計画」の行動計画に基づき、流域住民とともに、耳川のあるべき姿を共感し、地域に根ざした川づくりを推進することを目的に流域4市町村(日向市、椎葉村、諸塚村、美郷町)持ち回りで毎年開催しています。今回から二巡目に入ります。
今年度は、針葉樹とシイタケ生産のための広葉樹が織りなす「モザイク林」をはじめとした豊かな自然や伝統と文化が受け継がれている耳川中流部の「諸塚村」での開催となるため、森林(もり)に関わる体験型プログラムを中心に企画したところ、流域内外から125名の参加があり、盛大に開催することができました。
備考:耳川水系総合土砂管理、耳川フェスティバルin諸塚のプログラム等については、下記のホームページをご覧ください。
諸塚村西川町長より、開会のごあいさつをいただきました。
午前中1つ目のプログラムでは、耳川水系総合土砂管理計画の中核的事業であるダム改造工事を見学しました。参加者は、全国的にも珍しい既存ダムの切り下げ工事を興味深く見学していました。
午前中2つ目のプログラムでは、宮崎北部森林管理署、耳川広域森林組合の職員から紙芝居や空飛ぶ種を使った「森林の役割」や「山のしごと」の説明を聞いて、森林と川のつながりについて熱心に勉強しました。
昼食は、耳川流域初となるダムカレーを試食していただきました。今回提供させていただいたダムカレーは、午前中見学した九州電力の山須原ダムをイメージしたカレーです。
"ご飯は真ん中から食べて、ダム改造工事のように堤体を切り下げてください。"という解説付きです。
午後最初プログラムでは、講師お二人に指導いただきながら、諸塚村の杉材を使った「しゃもじ造り」とクヌギの原木にしいたけの種(種菌)を打ち込む「しいたけ駒打ち」を体験しました。
今回造ったしゃもじは、ご飯が良く「ひっつく」ので「縁結びの木しゃもじ」と呼ばれているそうです。
講師の甲斐さんの指導をいただきながら、およそ1メートルの長さの穴を開けたクヌギの原木に、20個ほどのしいたけの種駒(シイタケ菌の蔓延した木片)を差込み、金槌で叩いて埋め込みました。
上手に育てるにはこまめな散水などの手入れが必要ですが、早ければ次の秋頃に収穫できるそうです。
最後のプログラムは、実際に諸塚村内の伐採跡地へバスで移動し、杉の植樹を体験しました。
午前中に「森林の役割」や「山のしごと」で勉強した森林の大切さを思い出しながら、風や雨で流されないようしっかりと約600本を植え付けました。
最後に、参加していただいた小学生の代表4名にフェスティバルに参加した感想などを発表してもらいました。
感想のなかには、「ダムカレーは放流させながら食べた。おいしかった。」、「山のおかげで川の水がきれいであることが分かった。」、「貴重な体験ができ、参加して良かった。」、「来年の耳川フェスティバルも友達を誘って参加したい!!」等が聞かれ、今回のフェスティバルに満足しているようでした。
また発表後には、宮崎大学の中尾名誉教授から、発表について講評をいただくとともに、山地と川・海のつながりをわかりやすく解説していただきました。
会場では、流域一体で取り組んでいる「耳川水系総合土砂管理」や県内小学生が各地で実施した「五感を使った水辺の調査」の紹介また流域市町村の観光PRの場として、関係機関のパネル展示を実施しました。
◎◎来年度も耳川フェスティバルを開催する予定です。◎◎
◎◎◎◎みなさまの参加をお待ちしております。◎◎◎◎
お問い合わせ
耳川フェスティバル実行委員会
(事務局:宮崎県日向土木事務所)
電話:0982-52-4174