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更新日:2020年2月26日
日本では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3千人の方がなくなっています。
また、宮崎県では子宮がんで亡くなる方や子宮頸がんにかかる方の割合が全国より高い傾向にあります。(表1、表2)
子宮頸がんの罹患は、20歳代から30歳代で増加しています。(表3)
子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部と呼ばれる部分から発生します。子宮の入り口付近に発生することが多いので、婦人科の診察で観察や検査がしやすく、発見されやすいがんです。
また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後の良いがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要です。
【用語の説明】
子宮は、女性にしかない特別な臓器のひとつです。子宮の入り口付近である「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」にできるがんを、「子宮頸がん(しきゅうけいがん)」といいます。また、子宮の奥の「子宮体部(しきゅうたいぶ)」にできるがんを、「子宮体がん(子宮体がん)」といいます。この2種類のがんは、原因や発症しやすい年齢・特徴・治療法などが違うため、それぞれについて正しい知識が必要となります。
〔出典〕国立がん研究センター「がんの冊子子宮頸がん」
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。
HPVは性交渉で感染するため、性交渉の経験のある女性はHPVに感染する危険性をもっており、コンドームを用いても、感染を完全に防ぐことはできないといわれています。
HPVに感染しても、多くの場合は自然消滅しますが、感染が続いたり繰り返されたりすると、前がん病変(がんになる手前の状態)になり、さらにその一部ががんになる可能性があります。
また、喫煙によっても子宮頸がん発生の危険性が高まります。
がん検診の目的は、がんを早期に発見し、早期治療を行い、がんによる死亡を減少させることです。特に、子宮頸がんは、定期的に検診を受けていれば、前がん病変(がんになる手前の状態)で発見できることが多く、治療することが可能です。
子宮頸がんは、20代で急増しているので、20歳から定期的に検診を受けましょう。
20歳以上の女性は、2年に1回検診を受けることが推奨されています。
平成25年(2013年)6月14日に、厚生労働省より、子宮頸がん予防ワクチン(HPV感染症の予防接種)の接種について、積極的な勧奨を一時的に差し控えることとした通知が示されました。ワクチン接種後に持続的な疼痛などの多様な症状の報告があったことから、その発生頻度等がより明らかになり、適切な情報提供が行えるようになるまでの間は、積極的にお勧めすることを一時的に控えています。
定期接種自体を中止するものではありませんので、対象年齢の方が接種を希望される場合は、定期接種として、自己負担無く無料で受けることが可能です。
接種にあたっては、ワクチンの「意義・効果」と「接種後に起こりえる症状」について確認し、検討してください。
参考:厚生労働省作成リーフレット
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〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号
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