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掲載開始日:2018年12月4日更新日:2018年12月4日

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植林地への無人航空機による農薬散布について

(性別:女性、年齢:40)

県で林業植林地における「下刈の省力化を目的とした無人航空機による農薬散布」の実用化を目指す技術開発・試験が進められているが、これはコスト削減のために、先人が努力して守ってきた自然の森を県が主導して農薬汚染することと同じである
国際的な環境保護の流れに反するものであり、開発を中断してほしい

回答

本県の林業従事者は、平成7年の4,232人から平成27年には2,222人(高齢化率22.7%)に半減するなど、林業の担い手不足と高齢化が深刻化しています。全国有数の林業県である本県にとって、再造林を通じた次世代の森林造成は重要な課題であります

森林を育てる作業の中で下刈は、山間部の不安定な斜面において、暑い時期に多くの人手を掛け、ハチやヘビなどを避けながら行われるため、たいへん過酷な作業となっています。このため、新規林業従事者が定着できない原因の一つともなっており、今後、労働人口が減少する中で、人手不足から下刈できない箇所の増加が、懸念されているところです

御提言にありました、「無人航空機による下刈省力化技術開発」は、このような問題意識のもと技術開発を行うものであり、その実用化に当たっては、農薬の散布に関する懸念事項にも十分配慮して検討を進める必要があるものと考えております

そこで、今回の技術開発では、土壌流出や他の植生、下流域への影響について、既存及び今回の試験結果をもとに慎重に検証していきたいと考えております。これらの分析結果を踏まえ、散布する農薬や散布方法、下流域への影響などについて慎重に議論し、実証を重ねつつ様々な御意見を聴きながら環境に配慮した技術の開発を進めていきたいと考えております

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環境森林部山村・木材振興課企画・木質バイオマス担当

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