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更新日:2021年3月5日

長期予報(3か月等)

2020年12月から2021年2月までの冬季の結果

(1)気温

この期間の平均気温は、宮崎市で9.5℃で平年値の8.6℃℃より約1℃高くなっていますが、月別では12月が9.0℃(-0.6℃)、1月8.1℃(+0.6℃)、2月11.3℃(+2.7℃)となっていました。
12月は、寒気の南下が顕著で、厳しい寒さになることがありました。1月は平年並みの気温に近かったのですが、やはり周期的に寒気が入ったり、暖かい日があったりと変化が大きい傾向でした。2月は、寒さが続かず、寒気の南下も2回ありましたが、むしろ暖かい日が多く、最高気温が20℃を超える日もあるなど、寒暖の差が顕著でした。

(2)降水量

この期間の降水量は、213.5mmで、平年値214.6mmに近い値でしたが、12月は、寒波の影響で、宮崎市では、晴れの日が多かったため、15.5mmと極端に少なくなっていました。

(3)日照時間

この期間の日照時間は、577.2時間で、ほぼ平年並みの時間となっていました。月別でも200時間前後となっていました。

以上のような天候でしたが、今季の冬は、昨年が暖冬でしたので、寒さを感じる冬となっていました。特に、県内3カ所で、最低気温が、観測史上1位を記録していました。なかでも高鍋町は、観測史上第1位の-7.7℃となり、沿岸部での気温としては、驚異的な記録になりました。

2月24日に3ヶ月長期予報(3~5月)が発表されましたので、その解説と今後の傾向について解説をします。

予報の種類と予報の見方

(1)予報の種類

  1. 短期予報
    2日以内の予報。午前11時に出される予報が、当日、翌日、翌々日の天気予報に該当します。
  2. 中期予報
    7日以内の予報。週間天気予報のことで毎日11時更新。
  3. 長期予報
    1ヶ月、3ヶ月予報。毎月25日前後に出されます。

(2)予報の見方

  1. 1ヶ月予報は、その月を3区分して、気温、降水量、日照時間の3つについて予想されます。
    現在、1981年~2010年の30年間のデーターで平年値が出されています。そのため、たとえば気温、降水量、日照時間は、次の表のように表現されます。
    表現

    低い(少ない)

    高い(多い)

    出現率

    30(%)

    40(%)

    30(%)

    意味 平年値と比較して、どの出現率が高いかを表現する
    たとえば、平年並みが予想される場合は上記の表現になります。左の30は平年よりも低い(少ない)傾向、右の30は平年よりも高い(多い)傾向と表現されます。40は平年並みの気温ということになります。
  2. 3ヶ月予報は、その期間の気温と降水量について、同じ形式で表現されます。

1.3か月予報(2月25日発表)

気温

20

30

50

3月

10

30

60

4月

30

40

30

5月

20

40

40

降水量

30

40

30

3月

20

40

40

4月

40

40

20

5月

30

40

30

3か月予報の解説(3月~5月)

(1)気温

3か月の平均で、平年より高い予想です。月別では3月が平年よりかなり高い、4月が平年並み、2月は、平年並みかやや高いと予想されています。
このため、予想期間を通じて平年より高い予想になっていますが、過去2年の4月は平年より低くなっており、過去の傾向からみて今年4月も気温がやや低い可能性がありますので、3月後半から気温の変化に注意してください。

(2)降水量

平年並みが予想されていますが、月別では、3月がやや多く、4月がやや少ない、5月が平年並みいとなっていますので、4月のやや少ないに注目です。
4月は、移動性高気圧に覆われ、晴れる日が多くなるのではないかとみています。そのため、降水量も少なく、朝の冷え込みも予想されます。

3.今後の傾向

この5年間をみてみると、1月から3月の平均気温は、平年より1.5℃以上高い傾向が続いています。特に、最低気温(夜温)が平年より2℃以上高くなっていました。2021年に入っても同じ傾向がみられますが、特に2月の最低気温は、+2.7℃になっていますので、この傾向が続くと注意が必要になります。
気温が高い傾向にある中で、4月は平年並みかやや低い予想が出ていますので、露地の農作物や早期水稲には悪条件となってきますので、必要な対策を講じてください。
今後の気象変化に影響する要素としては、昨年秋から続いてきたラニーニャ現象が終息し、平年の状態になっていることです。
長期予報では、エルニーニョ現象の発生もないとなっていますので、平年並みの気温推移になると思われますが、最近の気候変動(温暖化等)が顕著になっていることから、6月から8月の夏の期間は、平年よりやや高い気温になってくると予想しています。

総合農業試験場企画情報室村岡精二(気象予報士)

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