掲載開始日:2022年3月4日更新日:2022年3月4日

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長期予報(3ヶ月等)

概要

12021年12月から2022年2月までの冬季の結果

(1)気温

この期間の平均気温は、宮崎市で8.2℃で平年値の8.8℃より0.6℃低くなっています。月別では12月が9.2℃(-0.5℃)、1月7.8℃(±0℃)、2月7.7℃(-1.2℃)となっていました。
12月は、中旬まで平年よりやや高い気温になっていましたが、中旬以降、冬型の気圧配置になることが多く、寒気の影響を受けたため、平年より低くなっています。特に、2月は1℃以上も低い状態で、寒さが厳しくなっていました。

(2)降水量

この期間の降水量は、137mmで、平年値214.6mmの63.9%と平年より少なくなっています。月別では、12月は31mと平年の51.6%とかなり少なく、1月36mm(平年の56.4%)、2月70mm(平年の77%)です。
この冬は12月中旬から西高東低の冬型気圧配置になりやすく、宮崎市は沿岸部になるため、晴れる日が多くなり、降水量が少なくなっていました。

(3)日照時間

この期間の日照時間は、573.4時間で平年の547.3時間と比べ、104.8%と平年並みかやや多い状態でした。
月別では、12月241.6時間で平年の131.3%と多く、1月160時間で平年の83.1%と平年よりやや少なく、2月は171.8時間で平年の101%と平年並みになっていました。1月は冬型が長続きしないことが多く、雲が出やす傾向になっていたためです。
2月25日に3ヶ月長期予報(3~5月)と暖候期(6月~8月の夏)の予報が発表されましたので、その解説と今後の傾向について解説をします。

予報の種類と予報の見方

(1)予報の種類

  1. 短期予報
    2日以内の予報。午前11時に出される予報が、当日、翌日、翌々日の天気予報に該当します。
  2. 中期予報
    7日以内の予報。週間天気予報のことで毎日11時更新。
  3. 長期予報
    1ヶ月、3ヶ月予報。毎月25日前後に出されます。

(2)予報の見方

  1. 1ヶ月予報は、その月を3区分して、気温、降水量、日照時間の3つについて予想されます。
    現在、1981年~2010年の30年間のデーターで平年値が出されています。そのため、たとえば気温、降水量、日照時間は、次の表のように表現されます。
表現

低い(少ない)

高い(多い)

出現率

30(%)

40(%)

30(%)

意味 平年値と比較して、どの出現率が高いかを表現する

たとえば、平年並みが予想される場合は上記の表現になります。左の30は平年よりも低い(少ない)傾向、右の30は平年よりも高い(多い)傾向と表現されます。40は平年並みの気温ということになります。

  1. 3ヶ月予報は、その期間の気温と降水量について、同じ形式で表現されます。

1.3か月予報(2月25日発表)

気温

30

30

40

3月

30

40

30

4月

30

40

30

5月

20

40

40

降水量

40

30

30

3月

40

30

30

4月

40

30

30

5月

30

40

30

(1)気温

3か月の平均で、平年並みか高い予想です。月別では3月、4月が平年並み、5月が平年並みかやや高いと予想されています。
このため、予報期間を通じて、平年並みかやや高い予想になりますが、これまでの気温傾向から宮崎地方は平年並みに近いと予想します。
また、冬の平均気温がかなり低かったため、3月も上旬を中心に気温が低い傾向が続くことが予想されます。このため、4月まで遅霜の恐れがあります。

(2)降水量

3ヶ月の平均で平年並みかやや少ないと予想されていますが、月別では、3月と4月が平年並みかやや少ない、5月が平年並みと予想されています。このため、予報期間を通じて、平年並みかやや少ない予想になりますが、
宮崎地方は、ほぼ平年並みになると予想しています。特に、5月は梅雨入直前になりますので、雨量が多くなる可能性があります。

4暖候期(6月~8月)の長期予報
暖候期とは、この夏(6月~8月)の傾向を予報しているのですが、[(2)予報の見方]を参考にすると、九州南部地方の気温は、203050と平年より高い、降水量は304030と平年並みとなっています。また、エルニーニョ現象、ラニーニャ現象とも発生が予想されていない中で、気温が高い予報は、地球の気温が上昇傾向傾向にあるために、この予報になっています。
宮崎地方は、気象条件や立地条件などから、予報よりもやや低く平年並に近い気温になると予想しています。

3.全体的傾向

この冬は、特に2月が寒く、平年よりも1℃以上も低い気温になっていました。
過去5年の傾向では、1~3月の気温が高い年が多いですが、例外的に3月の気温が低く、桜の開花が4月になった年もありました。
また、4月の気温がやや低く7月も低い年になることが続いていましたが、昨年は8月が低くなっていました。
では、この年の春から夏にかけての気温傾向はどうなっていくのか予想した時、条件としては1.ラニーニャ現象、エルニーニョ現象とも発生しない状態、2.地球温暖化傾向のため、地球の気温が上がってきているなどの要素があり、宮崎地方も気温が上がる予想になります。
このほかの要素としては、太平洋高気圧の勢力と張り出す位置、偏西風の流れと蛇行の有無、ブロッキング現象の有無が関係してくると考えています。
いずれにしても、3月、4月の気温傾向に注目しておく必要があります。


総合農業試験場企画情報室村岡精二(気象予報士)

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