掲載開始日:2022年6月1日更新日:2022年6月13日

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長期予報(3か月等)

概要

1.2022年3月から2022年5月までの今春の結果

(1)気温

この期間の平均気温は、宮崎市で16.7℃で平年値の16.3℃より0.4℃高くなっています。月別では3月が13.6℃(+1.5℃)、4月が16.4℃(+0.7℃)、5月が29日現在19.6℃(-0.7℃)となっていました。
特徴は、4月の気温ですが、25日頃までは平年並みで推移していましたが、残りの5日間で気温が急上昇したため、平均気温を押し上げていた点です。これは、気圧配置が南高北低になったため、暖湿空気が一気に入ったためです。

(2)降水量

この期間の降水量は、812mmで、平年値577.8mmの140.5%と平年よりかなり多くなっていました。月別では、3月は164mmと平年の105.3%、4月275.5mm(平年の141.6%)、5月372.5mm(平年の163.6%)です。
特徴は、3月中旬までは40mm程度と極端に少なく、水不足の心配があるほどでしたが、下旬になり暖湿空気が入り、降水量が増えたことです。

(3)日照時間

この期間の日照時間は、486時間で平年の551.3時間と比べ、88.2%と平年よりやや少ない状態でした。
月別では、3月182.4時間で平年の98.2%と平年並み、4月182.9時間(平年の98.3%)、5月は30日現在で120.7時間で平年の71%と平年よりかなり少なくなっていました。5月が少ない要因は、晴れの日が5日しかなく、曇りや雨の日が多かったためです。

5月25日に3ヶ月長期予報(6~8月)が発表されましたので、その解説と今後の傾向について解説をします。

予報の種類と予報の見方

(1)予報の種類

  1. 短期予報
    2日以内の予報。午前11時に出される予報が、当日、翌日、翌々日の天気予報に該当します。
  2. 中期予報
    7日以内の予報。週間天気予報のことで毎日11時更新。
  3. 長期予報
    1ヶ月、3ヶ月予報。毎月25日前後に出されます。

(2)予報の見方

  1. 1ヶ月予報は、その月を3区分して、気温、降水量、日照時間の3つについて予想されます。
    現在、1981年~2010年の30年間のデーターで平年値が出されています。そのため、たとえば気温、降水量、日照時間は、次の表のように表現されます。
表現

低い(少ない)

高い(多い)

出現率

30(%)

40(%)

30(%)

意味 平年値と比較して、どの出現率が高いかを表現する

たとえば、平年並みが予想される場合は上記の表現になります。左の30は平年よりも低い(少ない)傾向、右の30は平年よりも高い(多い)傾向と表現されます。40は平年並みの気温ということになります。

  1. 3ヶ月予報は、その期間の気温と降水量について、同じ形式で表現されます。

1.3か月予報(5月25日発表)

気温

20

40

40

6月

20

40

40

7月

20

40

40

8月

30

30

40

降水量

30

30

40

6月

20

40

40

7月

40

30

30

8月

30

30

40

(1)気温

  • 気温は、3か月平均で、平年よりやや高い予想です。月別によっては平年並みかやや高い傾向になります。
  • この要因はエルニーニョ現象が終息しましたが、依然として気温がやや高い傾向になっているためで、最高気温は平年並みですが、特に最低気温が高い傾向が続くことが予想されているためです。特に最低気温が高い傾向は、この2,3年続いていますので、注意が必要です。
    なお、この予想は、九州南部地方を対象としたもので、鹿児島地方の高温傾向に比べ、宮崎地方は予想よりもやや低い傾向がありますので、平年並みかやや高いと予想されます。

(2)降水量

3か月の平均では、平年並みの予想です。月によっては平年並みの予想です。
この要因は、9月の半ばまで太平洋高気圧に覆われることが多いのですが、高気圧の周辺部で南から暖湿空気の流入で雲が出やすい傾向ですが、その後秋の天気傾向になり、移動性高気圧、低気圧が交互に通過する天気変化になり、平年並みの雨量が予想されるためです。ただ、秋秋雨前線の位置と活動状況や台風の北上があった場合は、まとまった雨量(大雨)になってきますので、注意が必要です。

3.3か月予報の解説(6月~8月)と今後の傾向

(1)気温

3か月の平均で、平年並みか高い予想です。月別では6月、7月が平年並みか高い、8月が平年よりやや高いと予想されています。
このため、予報期間を通じて、平年並みか高い予想になりますが、これまでの気温傾向から宮崎地方は平年並みに近くなるのではないかと予想します。しかし、この夏までラニーニャ現象が続くと予想されているため、7月以降予想より気温が上がってくる可能性があり、注意が必要です。

(2)降水量

3ヶ月の平均で平年並みか多いと予想されていますが、月別では、6月と8月が平年並みか多い、7月が平年並みか少ないと予想されています。このため、予報期間を通じて、平年並みかやや多い予想になります。
宮崎地方でも、平年並みかやや多いと予想しています。特に、6月の中旬から梅雨前線の影響を受けやすくなるため、雨量が多くなる可能性があります。

(3)今後の傾向

現在、まだ梅雨入りしていませんが、その要因は北の寒気が強いためで、平年を下回る気温となっています。しかも日本付近の気圧配置があまり動かない傾向(ブロッキング現象の影響)になっています。
さらに、北海道の北東に位置するオホーツク高気圧(寒冷)の勢力が強く反対に太平洋高気圧の勢力が弱い状態が続いていますので、梅雨前線の北側に位置する本県6月の気温は、平年よりやや低いと予想しています。

一方、7月の梅雨明け以降の気温が高くなる可能性があります。その要因はラニーニャ現象が続くため、夏場は太平洋高気圧の勢力が強まり、晴天傾向となり、気温が平年より高い日が多くなると予想されるためです。
このため、梅雨明け後の天候は、ラニーニャ現象の動向、北も寒気の動向で変わってくることに注目しておく必要があります。

総合農業試験場企画情報室村岡精二(気象予報士)

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