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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第8号(医療機関向け情報)

第12巻第8号[宮崎県8週(2/22〜2/28)、全国7週(2/15〜2/21)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第8週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,196人(定点あたり33.4)で、前週比102%とほぼ横ばいであった。

前週に比べ増加した主な疾患は水痘とRSウイルス感染症で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

水痘の報告数は180人(5.0)で前週比116%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(4.2)の約1.2倍である。日向(8.8)・延岡(7.3)・日南(7.0)保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では1歳が全体の約4割、6ヶ月から3歳で全体の約8割を占めた。

RSウイルス感染症の報告数は90人(2.5)で前週比114%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.3)の約6倍と多い。延岡(10.5)・高鍋(4.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳以下で全体の約7割を占めた。すべて6歳以下の報告であった。

感染性胃腸炎の報告数は655人(18.2)で前週比102%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値(14.8)の約1.2倍である。日南(27.7)・小林(25.7)・宮崎市(23.1)保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では1歳から6歳で全体の約6割を占めた。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核1例が日南保健所から報告された。50歳代の女性で肺結核。咳がみられた。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    報告なし。

全国第7週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は21.5で、前週比97%とほぼ横ばいであった。今週増加した主な疾患は流行性耳下腺炎とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症であった。

流行性耳下腺炎の報告数は2,907人(1.0)で、前週比133%と増加した。例年同時期に比べても約1.4倍と多くなっている。沖縄県(4.4)、山形県(2.5)、富山県(1.8)からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳までが全体の約6割を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は4,844人(1.6)で、前週比105%と増加したが、例年同時期の約8割である。山形県(4.2)、鳥取県・新潟県(各3.4)からの報告が多く、年齢別では3歳から7歳で全体の約6割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核277例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢1例、腸管出血性大腸菌感染症17例
  • 4類感染症
    E型肝炎1例、A型肝炎3例、テング熱1例、類鼻疽1例、レジオネラ症5例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢10例、ウイルス性肝炎3例、急性脳炎2例、クロイツフェルト・ヤコブ病2例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例、後天性免疫不全症候群11例、ジアルジア症1例、梅毒12例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例、麻しん11例

インフルエンザ情報《県内第8週、全国第7週(再掲)》

県内第8週インフルエンザ発生動向

平成22年2月22日〜2月28日までの1週間で83人(定点あたり1.4)の報告があり、前週比82%と減少した(図1)。高千穂(5.5)・小林(5.2)・日南(2.6)保健所からの報告数が多く(図2)、年齢別では5歳以下が全体の28%、6-9歳が24%、10-14歳が20%、15-19歳が5%、20歳代-50歳代が22%、60歳以上が1%を占めた(図3)。

全国第7週インフルエンザ発生動向

平成22年2月15日〜2月21日までの1週間で8,438人(1.8)の報告があり、前週比63%と減少した。福井県(5.2)、佐賀県(4.6)、沖縄県(3.7)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の27%、6-9歳が27%、10-14歳が18%、15-19歳が5%、20歳代から50歳代が21%、60歳以上が2%を占めた。

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