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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第9号(医療機関向け情報)

第12巻第9号[宮崎県9週(3/1〜3/7)、全国8週(2/22〜2/28)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第9週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,057人(定点あたり31.2)で、前週比93%と減少した。

前週に比べ増加した主な疾患は流行性耳下腺炎と水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザ、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症であった。

流行性耳下腺炎の報告数は67人(1.9)で前週比129%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.5)の約1.2倍と多い。延岡(8.8)、日向(5.5)、都城(0.83)保健所からの報告がおおく、延岡保健所管内では警報レベルを超えている。年齢別では4歳から8歳で全体の約7割を占めた。

水痘の報告数は190人(5.3)で前週比106%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(4.1)の約1.3倍と多い。延岡(18.0)・日向(7.0)・都城(6.7)保健所からの報告が多く、延岡・日向保健所管内では警報レベルを超えている。年齢別では1歳から3歳で全体の約7割を占めた。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

病原体情報(衛生環境研究所 微生物部)

細菌(平成22年3月9日までに分離同定)

ウイルス

報告なし。

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例が宮崎市保健所から報告された。
    • 90歳代の女性で肺結核。
    • 60歳代の女性で肺結核。咳、痰がみられた。
    • 40歳代の女性でその他の結核(頚部リンパ節結核疑い)。右頚部リンパ節腫瘍がみられた。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    レジオネラ症1例が都城保健所から報告された。80歳代の女性で発熱、咳嗽、呼吸困難がみられた。
  • 5類感染症
    ウイルス性肝炎(その他 EBウイルス)が宮崎市保健所から報告された。30歳代の男性で嘔吐、肝機能異常がみられた。

全国第8週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は21.2で、前週比99%とほぼ横ばいであった。今週増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は5,169人(1.7)で、前週比107%と増加したが、例年同時期の約8割である。山形県(5.2)、鳥取県(3.9)、宮城県(3.7)からの報告が多く、年齢別では3歳から7歳までが全体の約6割を占めた。

水痘の報告数は4,856人(1.6)で、前週比107%と増加したが、例年同時期の約8割である。宮崎県(5.0)、沖縄県、鹿児島県(各3.1)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約7割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は37,474人(12.4)で、前週比99%とほぼ横ばいであったが、例年同時期の1.6倍と多くなっている。大分県(20.8)、宮崎県(18.2)、鳥取県(18.1)からの報告が多く、年齢別では1歳から6歳で全体の約6割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核285例
  • 3類感染症
    コレラ1例、細菌性赤痢1例、腸管出血性大腸菌感染症12例、パラチフス1例
  • 4類感染症
    A型肝炎1例、つつが虫病2例、テング熱3例、レジオネラ症9例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢7例、ウイルス性肝炎3例、急性脳炎4例、クロイツフェルト・ヤコブ病3例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群12例、ジアルジア症1例、梅毒5例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例、麻しん3例

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