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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第13号(医療機関向け情報)

第12巻第13号[宮崎県13週(3/29〜4/4)、全国12週(3/22〜3/28)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第13週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は932人(定点あたり28.5)で、前週比113%と増加した。

前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎と水痘であった。

感染性胃腸炎の報告数は523人(14.5)で前週比125%と増加したが、例年同時期の定点あたり平均値(15.8)の約9割である。小林(35.7)・都城(22.2)保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では1歳から5歳で全体の約6割を占めた。

水痘の報告数は164人(4.6)で前週比108%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(3.8)の約1.2倍と多い。延岡(8.5)・日南(8.0)保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では1歳から4歳で全体の約7割を占めた。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核2例が宮崎市・都城(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    80歳代の男性で肺結核。食思不振、体重減少がみられた。
    《都城保健所》
    80歳代の男性で疑似症患者。痰がみられた。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    • ウイルス性肝炎(EBウイルス)1例が宮崎市(1例)保健所から報告された。20歳代の女性で発熱、肝機能異常、胃痛、頚部・腹部のリンパ節腫脹、扁桃腫脹がみられた。
    • ウイルス性肝炎(B型)1例が都城保健所から報告された。20歳代の女性で全身倦怠感、嘔吐、発熱、肝機能異常がみられた。

全国第12週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は14.4で、前週比79%と減少した。例年に比べ増加した主な疾患は流行性耳下腺炎と手足口病であった。

流行性耳下腺炎の報告数は3,483人(1.2)で、前週比100%であった。例年同時期の約1.4倍である。沖縄県(2.8)、山形県(2.7)、石川県(2.5)からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳までが全体の約6割を占めた。

手足口病の報告数は1,105人(0.37)で、前週比88%と減少したが、例年同時期の約2.6倍である。広島県(2.4)、鹿児島県、岡山県(各1.9)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約7割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核227例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢2例、腸管出血性大腸菌感染症12例、パラチフス1例
  • 4類感染症
    A型肝炎13例、つつが虫病1例、デング熱3例、レジオネラ症9例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢9例、ウイルス性肝炎1例、急性脳炎1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群14例、梅毒8例、破傷風1例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例、麻しん4例

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