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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第15号(医療機関向け情報)

第12巻第15号[宮崎県15週(4/12〜4/18)、全国14週(4/5〜4/11)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第15週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,090人(定点あたり32.7)で、前週比105%と増加した。

前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎と手足口病であった。

感染性胃腸炎の報告数は667人(18.5)で前週比111%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(15.1)の約1.2倍と多い。中央(43.0)、小林(32.3)、延岡(27.3)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では3歳以下で全体の約6割を占めた。

手足口病の報告数は35人(1.0)で前週比292%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.6)の約1.6倍と多い。小林(4.0)、高鍋(2.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から2歳で全体の約7割を占めた。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例が宮崎市、延岡、日南(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    30歳代の女性で肺結核。
    《延岡保健所》
    70歳代の男性で肺結核。咳、痰、発熱がみられた。
    《日南保健所》
    70歳代の男性で疑似症患者。咳、痰、発熱、胸痛がみられた。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例が宮崎市保健所から報告された。60歳代の女性で無症状病原体保有者。原因菌の血清型はO91(VT1産生)。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    ウイルス性肝炎(B型)1例が宮崎市保健所から報告された。30歳代の男性で全身倦怠感、褐色尿、肝機能異常、黄疸がみられた。IGM HBC抗体の検出。

全国第14週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は14.9で、前週比104%とほぼ横ばいであった。今週増加した主な疾患はヘルパンギーナと手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症であった。

ヘルパンギーナの報告数は302人(0.1)で、前週比167%と増加した。例年同時期の約1.7倍である。島根県(0.70)、熊本県(0.52)、佐賀県(0.43)からの報告が多く、年齢別では1歳から2歳までが全体の約6割を占めた。

手足口病の報告数は1,297人(0.43)で、前週比116%と増加した。例年同時期の約3倍である。福井県(2.5)、愛媛県(2.4)、広島県(2.2)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約7割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核245例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢3例、腸管出血性大腸菌感染症21例、腸チフス1例、パラチフス1例
  • 4類感染症
    E型肝炎1例、A型肝炎16例、デング熱1例、日本紅斑熱1例、ブルセラ症1例、マラリア1例、レジオネラ症6例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢6例、ウイルス性肝炎1例、急性脳炎2例、クロイツフェルト・ヤコブ病2例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群12例、ジアルジア症1例、梅毒7例、破傷風2例、風疹1例、麻しん10例

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