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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第22号(医療機関向け情報)

第12巻第22号[宮崎県22週(5/31〜6/6)、全国21週(5/24〜5/30)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第22週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,034人(定点あたり31.2)で、前週比85%であった。

前週に比べ増加した主な疾患はなかった。減少した主な疾患は水痘と手足口病であった。

ヘルパンギーナの報告数は141人(3.9)で前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値(1.7)と比較すると約2.3倍である。中央(19.0)、延岡(9.0)、日向(7.8)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では1歳から3歳で全体の約8割を占めた。

手足口病の報告数は165人(4.6)で前週比78%と減少したが、例年同時期の定点あたり平均値(2.5)と比較すると約1.8倍である。日南(13.3)、中央(7.0)、都城(6.3)、小林(5.0)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では1歳から3歳で全体の約7割を占めた。

無菌性髄膜炎1人が延岡保健所から報告された。患者は3歳の女児で原因菌はMumps Virus。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核6例が宮崎市(2例)、延岡・日南・小林・高鍋(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    • 70歳代の女性で腸結核。発熱がみられた。
    • 50歳代の女性で肺結核。咳がみられた。
    《延岡保健所》
    20歳代の男性で無症状病原体保有者。
    《日南保健所》
    90歳代の女性で肺結核。痰、発熱、呼吸困難がみられた。
    《小林保健所》
    10歳代の男性で肺結核。発熱がみられた。中国での感染と推定される。
    《高鍋保健所》
    90歳代の女性で疑似症患者。発熱がみられた。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例が都城保健所から報告された。1歳の男児で嘔吐、発熱がみられた。原因菌の血清型はO157(VT2産生)。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    破傷風1例が都城保健所から報告された。30歳代の女性で筋肉のこわばり、開口障害がみられた。

病原体情報(衛生環境研究所 微生物部)

細菌(平成22年6月8日までに分離同定)

ウイルス(平成22年6月8日までに分離同定)

報告なし。

全国第21週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は18.1で、前週比99%とほぼ横ばいであった。今週増加した主な疾患は水痘とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は伝染性紅斑と感染性胃腸炎であった。

水痘の報告数は9,065人(3.0)で、前週比158%と増加した。宮崎県(5.3)、長野県(4.5)、新潟県(4.3)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で約7割を占めた。

ヘルパンギーナの報告数は2,260人(0.74)で、前週比142%と増加した。宮崎県(4.1)、高知県(2.8)、福岡県(2.3)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約8割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核335例
  • 3類感染症
    コレラ1例、細菌性赤痢4例、腸管出血性大腸菌感染症44例
  • 4類感染症
    E型肝炎2例、A型肝炎10例、つつが虫病6例、デング熱1例、マラリア1例、レジオネラ症4例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢11例、ウイルス性肝炎2例、急性脳炎5例、後天性免疫不全症候群15例、ジアルジア症2例、梅毒5例、破傷風3例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例、風しん1例、麻しん8例

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