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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第25号(医療機関向け情報)

第12巻第25号[宮崎県第25週(6/21〜6/27)、全国第24週(6/14〜6/20)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第25週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,070人(定点あたり32.1)で、前週比102%とほぼ横ばいであった。

前週に比べ増加した主な疾患はヘルパンギーナで、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。

ヘルパンギーナの報告数は197人(5.5)で前週比129%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(3.8)の約1.4倍と多い。日南(13.7)、延岡(7.8)、高鍋(7.0)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では6ヶ月から3歳で全体の約8割を占めた。

手足口病の報告数は194人(5.4)で前週比97%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値(3.5)の約1.5倍と多い。日南(24.0)、都城(7.8)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では1歳から3歳で全体の約7割を占めた。

無菌性髄膜炎1人が日南保健所から報告された。患者は3歳の男児。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核6例が宮崎市(3例)、日南・小林・高鍋(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    • 40歳代の女性でその他の結核(胸膜炎)。胸痛、呼吸困難がみられた。
    • 20歳代の男性で無症状病原体保有者。
    • 80歳代の女性で疑似症患者。咳、痰、発熱がみられた。
    《日南保健所》
    20歳代の女性で肺結核。体重減少がみられた。
    《小林保健所》
    80歳代の女性で肺結核。痰、発熱がみられた。
    《高鍋保健所》
    40歳代の女性で結核性胸膜炎。咳、発熱、胸痛がみられた。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症2例が宮崎市・都城(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    20歳代の男性で無症状病原体保有者。原因菌のO血清型は不明(VT1産生)。
    《都城保健所》
    10ヶ月の男児で水様性下痢、嘔吐、発熱がみられた。原因菌の血清型はO157(VT1,VT2産生)。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    ウイルス性肝炎(B型)1例が宮崎市保健所から報告された。40歳代の男性で全身倦怠感、褐色尿、肝機能異常、黄疸がみられた。

全国第24週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は17.6で、前週比95%とほぼ横ばいであった。今週増加した主な疾患はヘルパンギーナと手足口病で、減少した主な疾患は水痘と感染性胃腸炎であった。

ヘルパンギーナの報告数は4,737 人(1.6)で、前週比133%と増加した。例年同時期の約1.1倍である。徳島県(4.5)、宮崎県・秋田県(4.3)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約8割を占めた。

手足口病の報告数は5,411人(1.8)で、前週比113%と増加した。例年同時期の約2.1倍である。山口県(8.6)、大分県(6.4)、高知県(6.1)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳までが全体の約7割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核328例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢3例、腸管出血性大腸菌感染症128例、腸チフス1例、パラチフス1例
  • 4類感染症
    E型肝炎2例、A型肝炎6例、つつが虫病3例、デング熱4例、日本紅斑熱4例、ブルセラ症1例、ライム病1例、レジオネラ症7例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢7例、ウイルス性肝炎3例、急性脳炎3例、クロイツフェルト・ヤコブ病3例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群16例、ジアルジア症3例、梅毒10例、破傷風3例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例、風疹2例、麻しん3例

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